約 5,243,131 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/972.html
ドゲスー 6KB ・カオス ・カオス ・パロ ・カオス ・厳重注意 ※ 宇宙空間に浮かぶ、大きなドスまりさ。 地球の衛星軌道上を漂う、ニュータイプなゆっくり。 ドスの中には、様々なゆっくり達が暮らしていた。 ドスの体内は緑に満ち溢れ、固体ごとの住居が与えられて、最高の環境で暮らしている。 主食は、黒い餡子。決められた場所から幾らでも湧き出し、周囲はお腹を膨らませたゆっくりで、溢れかえる。 ドスは周囲に浮かぶ衛星を食べ、餡子に変換して、住んでいるゆっくり達へ供給する。 「むーしゃむーしゃたべるよっ!うんうんもするよっ!すっきりーっ!」 放出されたデカイ爆弾は、何故か、吸い込まれるように宇宙ステーションに直撃する。 被害総額が半端ない。 「たいようさんは、どすのためにあるんだよっ!」 太陽光を一人占めにして、優雅に浴びる。 下方の国が、洗濯物が乾かないと言う、深刻な事態を引き起こした。 「うちゅうさんは、とってもゆっくりできるんだぜっ!」 ドスまりさは幸せそうに微笑んだ。 事を重く見た政府は、ドゲスー落としを決行。 平和に暮らしていたドスまりさの周囲に、すばやい宇宙戦闘機が交戦を開始する。 放たれた攻撃を体に受け、中で住んでいたゆっくり達が宇宙空間に飛び出し、あっという間に死んでいく。 それを見たドスまりさは、自身の持つ最強の兵器、ドゲスーレーザーを射出する。 だが、政府の対策は万全だった。 D.フィールドにより、軌道をそらされた光線は、漆黒の宇宙空間へと消えていく。 その隙を付いて、ドスまりさの体に、ブースターが取り付けられた。 意に反して、衛星軌道を外れていくドスまりさ。 地球の引力に導かれて、赤い光を身に纏いながら落ちていく。 「たいきけんさんは、ゆっぐりでぎなぃいぃぃぃぃぃぃっ゛!!!?? 」 作戦成功の報を受けた本部は、持っていた物を宙に投げ出し、喜びを表現する。 ドゲスーは大気圏内で燃え尽き、地上の被害は出なかった。 しかし、喜びに浮かれてはいけない。まだ、他にもドゲスーがあるのだから。 その後、『いちいち落とすのは、めんどくさい!』との考えで、 太陽光を収束したなんとかレイや、核弾頭を直撃させて、順調に殲滅していくドゲスー群。 GとかWとかを出すまでの無い、楽勝すぎる戦いだったと、関係者は語る。 そして、この数ヶ月戦争は終わりを告げた。 終 ・おまけ・ 暗い漆黒の宇宙。 ドスまりさが船団を引き連れて、宇宙を駆け巡る。 自慢の黒い帽子は体の前面に付けて、流線型のカッコイイ姿で突き進む。 「どす!ねんりょうさんが、すくなくなってきたわ!」 「しょくりょうもないんだね!わかるよーっ!」 デッキで船長のぱちゅと、参謀のちぇんが叫ぶ。 「ゆー。こまったんだぜっ!」 お尻からのブーストも勢いが無くなってきた。 このままでは、宇宙で孤立してしまう。 「ゆ?」 嘆くドスまりさの前方の空間が歪み、別の船団が姿を表す。 あれは、糞人間が乗っているゲス船団だ! 「むきゅ!げいけきするわよっ!」 「しゅつげきだね!わかるよーっ!」 これまでも襲撃は何回もあった。珍しい事ではない。 むしろ、今の現状では、喜ばしい好機だとドスは考えていた。 「れっどれいむしょうたい!ゆっくりしゅつげきだよっ!」 「ゆっくり!ゆっくり!」 「ゆっくり!ゆっくり!」 れいむ達がドスまりさの中から、宇宙へと飛び出していく。 相手の船団に突っ込み、攻撃を開始する。 「うわっ!れいむが来たっ!?」 「ゆっくり!ゆっくり!」 「超うぜぇ!?前に取り付きやがった!離れねぇ!」 「ゆっくり!ゆっくり!」 「くそっ!砲台に、みっちりとれいむが突入してきた!これでは砲撃しても、暴発するだけだ!」 「せまいよっ!ゆっくりできない!」 「エンジン停止します!れいむの奇声で、エンジンのやる気が出てこないようです!」 「ゆ~ゆ~♪ゆっくりしていってねっ!」 船団はボロボロだ。 陣形が乱れて、混乱だけが増していく。 「いまだわっ!どす!へんけいよっ!」 船長のぱちゅが叫ぶ。 体の前面に付けられていた黒い帽子が、ドスまりさの頭上へと移動していく。 「ゆっくり、へんしんかんりょうなんだぜっ!」 「いまがちゃんすよっ!どすまりさほうを、はっしゃするわっ!」 「れいむは、すてごまなんだねー。わかるよー。」 ドスの口が大きく開き、クズ人間の船団中心へと光が放たれた。 「やっぱりまりさ様には、勝てないのかーっ!」 「まりさ様!助けてくださいっ!おねがいしますーっ!」 「人類の力では……、偉大なゆっくり達に逆らう事が愚かだったのか……。」 『『 うわぁあぁぁぁぁっ゛!?れいむたちは,、かわいくてごめんねぇえぇぇっ!!!?? 』』 れいむ共々、船団が壊滅した。 残骸を口にいれ、燃料補給をするドスまりさ。 「ばかなにんげんは、ゆっくりできないよ!」 「むきゅ!そのとうりね!どすっ!」 「おろかな、せいめいたいなんだねー。わかるよーっ!」 ゲップを一つ漏らしたドスまりさは、元の飛行形態へと変形し、歪んだ空間へと飛び込んでいく。 まだまだ、ドスまりさ船団の旅は続いていくのだ。 ゆっくり達が幸せに暮らせる大地を目指して。 ……明るい研究所の一室。 ドスまりさが多数の管を頭に差して、妄想を頭に駆け巡らせる。 「……こいつ笑ってますよ?大丈夫なんですか?」 「問題ありません。良くある事例です。」 頭の管からは、栄養の他に、膨大な情報データーがドスに流し込まれていた。 それは、ゆっくり達が一生かけても得られない、知識の塊。 ある意味、この時点でのドスまりさは、誰よりも賢くなっているのかもしれない。 「ゆへっ!ゆげへっ!ゆげへへへっ!」 精神的には、安定しそうもないが。 「順調です。このまま続けてください。」 「解りました。予定通り、レベルを一段階上げます。」 「ゆおっほぉおぉぉっ!?」 ドスの頭に知識が流し込まれ、空想の世界が彩りを増した。 新たな物語が、ドスの中で展開された。 ビクン!ビクンッ!と、体を振るわせるドス。 Uの字になった口の端からは、唾液が体を伝って流れ出す。 とっても幸せそうな表情だ。 その後、口を尖らせ、何かにキスを求めている体勢になった。 幸せオーラが溢れ出す。 「それでは、次の企画へと移行します。」 助手が手元のキー軽やかに操作して、モニターに文字が写し出される。 幸せそうなドスの顔が一変。暗い表情と共に、大きな体が沈んでいく。 「………う。うぁあぁぁあぁわぁぁああああああああああああっ゛!!!?? 」 大声を上げて絶望を表すドス。 空想の物語が、大きな転機を迎えたようだ。苦しみの感情がドスを支配する。 「やべぇでぇっ!?あづいよっ!いやばぁあぁっ!ぼうみんなは、いらないがらっ!? どずはっだずげでっ!おでがいじだずっ!?あぁあぁぁぁあぁっ゛!!! 」 黒いバンドで固定されたドスまりさが暴れ出す。 体が直接傷つけられた訳では無いのに、体の表層にうっすらと傷跡が浮かび出してきた。 中には、火傷のようなミミズ腫れもある。 空想の中で受けた痛みが、現実の体に影響を及ぼす。 思い込みの激しいゆっくりは、面白い結果を即座に示し出す。 「……続けましょう。」 「はい。解りました。」 ドスまりさの悪夢は、まだまだ、終わりそうに無い。 ※ ・息抜きで書いたらカオスが完成 ・ス○ロボの偏った知識で書いた。マ○ロスはFしか解らない ・他作者の正統派なドス話の後にこれを乗せるのはえらく気が引ける ・ドスったら万能ね! 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、4点(収録済み放置) トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る なんとかレイは、アヤナミレイで良いかと -- 2017-01-03 09 22 10 俺達は死ねぇさん出せばいいんじゃないですかねぇ? -- 2014-05-22 17 28 28 ↓5 ウイングでいいんじゃね? バスターライフルでコロニー吹っ飛ばせるし -- 2012-08-15 18 45 04 なんとかレイwww -- 2012-01-06 00 23 00 ↓2まぁ、そこはほら、いつものご都合的進化の結果、てことで -- 2011-06-16 21 48 57 ワロタ -- 2010-11-20 17 27 53 マジレスしちゃうと宇宙の記憶と太陽の紫外線で饅頭なんか変質して死ぬ -- 2010-10-01 10 08 00 G→ガンダムorゲッターは解ったがWが解らん ウイングゼロじゃあないよなぁ -- 2010-08-30 22 07 38 スケールが大きくてゆっくりできたよ! -- 2010-07-23 17 47 55 その発想はなかったわー -- 2010-06-16 12 00 39
https://w.atwiki.jp/kosajas/pages/13.html
@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
https://w.atwiki.jp/kobetakigawa/pages/274.html
神戸市内の私立高校で自殺した男子生徒=当時(18)=が同級生の四少年=退学=から金品を 要求されていた事件を受け、同校は三十一日、運営する学校法人の理事長や校長を四カ月間の 減給処分、自殺した生徒のクラス担任ら四人を「生徒に近い立場にいながら、いじめの防止義務を怠った」と して訓戒処分にした、と発表した。校長は同日付で依頼退職、教頭の解職願も了承された。 教職員らの処分と併せて、カウンセラーや教育関係者らで構成する「いじめ防止対策特別委員会」が まとめ、三月に県教育課へ提出した答申書も公表。いじめを見抜けなかった原因を 「生徒との情報交換が不十分だった」「教師間のコミュニケーションが不足していた」などとした。 同校は答申を踏まえ、「いじめの早期発見・早期対応マニュアル」を作製、保護者や教職員に 配布する。また、特別委のメンバーで、兵庫教育大大学院の冨永良喜教授(臨床心理学)が 考案した「ストレスマネジメント教育」を授業に導入。対人関係での不快な行為をアンケート調査し、 対処方法などを生徒とともに考える。(飯田 憲) (4/1 09 15)
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1291.html
博麗神社にお参りに行った帰り、林道を歩いていると妙な祠を発見した。 太い木の枝や葉っぱを組み合わせて作った小屋に、ゆっくりれいむが一匹収まっている。 そしてその前には、格子状の蓋のついた木箱。 ゆっくりに複雑な工作など出来るわけないから、人間の作り損じでも拾ってきたのだろうか。 手前には枝を組んで作られた小さな鳥居?があり、ゆっくりがくぐれる程度の大きさだ。 祠に収まっているれいむと目が合うと、得意げな笑みを浮かべながら話しかけてきた。 「おにいさん!!とってもありがたいゆっくりじんじゃだよ!! ゆっくりしていってね!!おさいせんをゆっくりちょうだいね!!」 こんなことを言い出す。神社の巫女さんを模したゆっくりであることは解っていたが、 本物の真似事まで始めるとは。しかしゆっくりを崇めてもありがたいどころか、運気を吸われそうな気がするぞ。 でもまあ、ゆっくりがこんなことをしているのは何だか珍しかったので、 少しぐらいお賽銭をやっても良いだろう。人間に奪われそうな気もするが。 狭い鳥居をくぐろうとすると体がぶつかり、固定の甘かった鳥居はあっさり崩れてしまった。 れいむは「なにするの!!」と言って少し悲しそうな顔をしたが、それほど怒った様子も無いので気にしないでおいた。 そしてお賽銭箱に面白半分に木箱に小銭を入れてやる。さっき本物の博麗神社に投じた額の1/10ほどだが。 「ゆゆ~!!おにいさんありがとう!!おねがいごとをしてね!!」 うるさい巫女だな……いや、神主なのか? よく解らない。でもお参りは静かにさせてほしい。 作法に則り、手を叩いて願い事を念じる。それが済んで立ち去ろうとすると、 れいむは膨れっ面でこっちをにらんでいた。 「おにいさん!!おねがいごとをゆっくりいってね!!だまってちゃわからないよ!!」 え~……そういうもんなの? というか、お前が願い事を知ったところでどうする。 まあもう少し付き合ってやるか。 「今度資格試験を受けるんだよね。それで仕事がもらえるかどうか決まる大事なやつでさ。 もちろん勉強も頑張ってるけど、一応ゲンかつぎに神頼みもしとこうかな~ってことで。 勉強がうまくいって、試験に合格できますよーに!」 もう一度手を合わせて祈る格好をする。ゆっくりに祈るのも何かムカつくけど、まあごっこ遊びだし。 「ゆっ!ゆっくりききとどけたよ!!おにいさんはきっとごうかくできるよ!!」 お前が聞き届けるのかよ。こいつは神主兼巫女兼神様なのか? しかしたとえゆっくり相手と言えど、励ましの言葉をもらえるのは悪いものではない。 俺は少しだけ機嫌を良くすると、れいむに手を振って帰路についた。 その夜。寝る前に机に向かって勉強をしていると、窓をドンドンと叩くものがあった。 何だろうと思って開けてみると、そこには一匹のゆっくりぱちゅりーが。 「むきゅ~!!おにいさんがべんきょうのことでこまっていそうなけはいがしたから、おしえにきてあげたわ」 ……何だこいつ。あ、もしかしてゆっくり神社の差し金か? 学問成就を願った俺のところにゆっくりの中では頭の良いぱちゅりーを派遣し、勉強を手伝わせる。 それによって願いを叶えさせ、ご利益の評判を高めてお賽銭をもっと集める……と。 「お前、ゆっくり神社から来たのか?」 「むきゅ!?な、なんのことかしら?ぱちゅりーはそんなれいむ、ぜんぜんしらないわね!」 れいむなんて一言も言ってないのに……まあこれで間違い無さそうだ。 しかし人を助けて対価を貰おうというのは、ゆっくりにしてはなんとも殊勝な考えだ。 「むきゅ!とってもかしこいぱちゅりーがばかなおにいさんをかしこくしてあげるわ!ゆっくりなんでもきいてね!」 しかしもうちょっと口の悪くない奴を派遣出来なかったものか…… ぱちゅりーは文房具に混じって、机の上に鎮座している。気が散って邪魔だ。 ぱちゅりーの頭が実のところそんなに良くないことは知っているので、追い返しても良い。 しかし受験勉強でストレスの溜まっていた俺は、ちょっとだけ悪戯をしてみた。 「ふーん、じゃあここの問題がちょっと解らないんだけど。答え教えてくれないかな?」 「むきゅ!ぱちゅにおまかせよ!」 俺は使っていた問題集の中で一番簡単な問題をぱちゅりーに見せてみた。 五秒後 「むっきゅー!!むじゅむじゅーー!!」 何か変な声を出し始めた。それでも問題集にかじりつくように向き合うぱちゅりー。 しかし人間様の問題をゆっくりに解けというのは難儀な話だ。 「むっきゅーー!!むじゅむじゅーーー!!」 ぱちゅりーはそのまま溶けていった。知恵熱でも起こしたんだろうか。 机の一角に広がったぱちゅりー液を指ですくって舐める。甘い。 これは勉強で疲れた頭を癒すには良いかも知れない。少しは役に立ったな。 ◇ 後日、試験に無事合格した俺は、息抜きに林道を散歩していた。 博麗神社に学問成就のお礼をしにいったのだが、ゆっくりの方にもついでに寄ってやることにする。 ゆっくり神社にさしかかると、おばあさんがお賽銭を入れていた。遠くから様子を見てみる。 「おばあさん!!おねがいごとをいってね!!」 「そうねぇ……うちの畑が今年も豊作で、おいしい野菜が沢山売れますように」 「ゆっくりききとどけたよ!!おばあさんはおいしいおやさいをいっぱいとれるよ!!」 「あらあら、嬉しいねぇ」 おばあさんは朗らかに微笑みながら、れいむに手を振ってゆっくり神社を後にする。 ゆっくりは子供っぽいところがあるから、ああいうのは年寄りに受けが良いのかもな。 おばあさんの姿が見えなくなると、れいむの仲間らしきゆっくりが数匹周りから飛び出て来た。 「みんなおばあさんのおねがいきいた?」 「はたけをてつだうんだねー!!わかるよー!!」 「きっとちからしごとだからまりさがてきにんね!」 「ゆっ!ゆっくりまかせるんだぜ!!」 「ちーんぽ!!」 この件を一任されたまりさは、おばあさんの帰っていった方角に向けて走っていった。 ああやって参拝者の住居を特定してるんだな。 その仕事ぶりを見るため、俺はまりさに二重尾行を仕掛ける。 やがて林を抜け、まりさはおばあさんの家に着いた。おじいさんと二人暮らしをしているらしい。 二人とも家の中にいるのを確認すると、まりさはさっそく畑に侵入する。青々と茂った根菜はもう収穫寸前らしい。 しばらくゆーゆー言いながら物色するまりさ。農作業のやり方なんて知ってるのだろうか。 そう思ってみていると、突然大根を掘り返して食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」 何してんだ、あいつは……初めからこれが目的だったのか? いや、おそらく神社のれいむの目的は、こらしめられるリスクを負わずに人間の食べ物を手に入れること。 お賽銭を使って経済に参加することで、人間に疎外されない社会性を獲得しようとしたのだ。 まあ、現実的に可能かどうかは別として。 しかしアホのまりさには、そんな(ゆっくり的に)遠大な計画は理解出来ないし、面倒臭い。 それより目の前に広がるごちそうの山を目の前にして、今すぐしあわせになることを選んだのだろう。 「ゆっゆっ!これめっちゃうめ!さいしょからこうすればてっとりばやいんだぜ!!れいむはばかだぜ!!」 バカがどちらかは一目瞭然だが。 俺は畑の被害が大きくならない内に現場に踏み込み、まりさを取り押さえた。 「ゆっ!?おにいさんなんなんだぜ!?ゆっくりはなすんだぜ!!」 「人の野菜を食う悪いゆっくりを見過ごすわけにはいかないな」 「ゆべえぇっ!しらないんだぜ!ここはまりさがみつけたからおやさいはまりさのなんだぜ!!」 ぎゅうぎゅうと両手で地面に押さえつける。 跳ねようとするまりさの力が伝わって来るが、人間の腕力からすれば大したものではない。 餡子を口からぶりぶりと吐き出し、悲鳴を上げながらしなびていく。 あんまりまりさがうるさかったからか、住居からおじいさんが出てきた。 「コラーッ、わしの畑で何の騒ぎだ!?」 「あ、すいません。害獣が畑を荒らしていたものですから、咄嗟に……」 「ああ、ゆっくりか。すまんね兄ちゃん、うちも畑の周りに柵を作らないといかんのぉ。 そのゆっくりはうちが引き取るから置いていってくれ。良い肥料になるんじゃよ」 ほう、それは知らなかった。最近の農家はゆっくりを肥料にしているのか。 潰れて動けなくなったまりさをおじいさんに引渡し、俺は林道へと引き返す。 まりさの餡子によって畑の土壌は更に充実し、立派な野菜が収穫されることだろう。 ◇ 引き返した俺は、再びゆっくり神社へと赴く。 れいむが「ゆっくりしていってね!!」と言うので、「はいはいゆっくりゆっくり」と返す。 「ゆっ!!このあいだのおにいさん!!」 「やあ。おかげさまで試験にも合格出来たよ」 「よかったね!おともだちにもゆっくりじんじゃをしょうかいしていいよ!! ところでおにいさん、とってもかしこいぱちゅりーをみかけなかった?」 「ん? いや、見てないな。見てたとしても、見ただけじゃ賢いかどうかなんて解らないよ」 「ゆー、そうなの・・・」 まさかぱちゅりーは家で死にましたとも言えまい。余計な誤解と揉め事が起きそうだ。 しかしれいむもこっそりと仲間を派遣している手前、大っぴらに「お前の家に行ったはず」などとは聞けないらしい。 ご利益要員が欠けたのは痛いだろうが、またどっかから補充すれば良いだろう。ゆっくりなんて幾らでも沸いて出る。 「おにいさんきょうもおさいせんちょうだいね!!」 「いや、今日は良いよ。特に願い事も無いし」 「そんなことないでしょ!!なにかあるはずだよ!!おさいせんいれてね!!」 「醜い神社だなぁ……ん?」 傷付いた顔の子供がとぼとぼと歩いてきた。俺は道を開けてやる。 れいむが子供に「ゆっくりじんじゃだよ!!ゆっくりしていってね!!」と声をかける。 子供は賽銭箱に小銭を投げ入れ、手を叩いて願い事を言った。 「村のいじめっこがぶっ倒れますよーに!!」 どうやら虐められて怪我をしてるらしい。身体も大きくないし喧嘩では勝てないんだろう。 賽銭入れて祈るなら博麗神社の方が……と思ったが、確かに博麗神社までの道のりは少し険しくて子供の足では辛い。 とはいえゆっくりにも縋る気持ちなのだろうか。 「ゆっくりききとどけたよ!!あくはせいぎにやっつけられるうんめいなんだよ!!」 「うん……ありがとう……」 れいむの言葉を気休めと受け取って力なく笑うと、少年はトボトボと村に帰っていった。 助けてやりたい気もするが、子供の喧嘩に大人が出て行くってのもね。 周囲の茂みがガサガサと揺れた。仲間ゆっくり登場かと思ったが、出てこない。俺がいるからか。 「おにいさん!!ようがないならさっさとどっかいってね!!」 れいむが体を膨らませて怒鳴ってくる。俺ははいはいと答えてれいむの視界から消え、近くの茂みに隠れて様子を見る。 俺の姿が見えなくなったのを確認すると、何匹かのゆっくりが茂みから出てきた。 「こんかいはわるものたいじだよ!!」 「わかるよー!みょんとちぇんがいくんだねー!」 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「ふたりにかかればにんげんなんていちころね!!」 「ゆっくりいってらっしゃい!!」 子供の帰っていった方に走っていくみょんとちぇん。 俺も気付かれないようにその後ろをこっそりついていく。暇な奴だな、俺も。 結構歩いて村に辿り着く。こそこそと住人の様子を見て回っているゆっくり二匹。 やがて、いかにもいじめっ子ですといった風貌の、体格の大きな子供を見つける。 「あいつなんだねー!わかるよー!」 「ちーんぽ!」 「ちぇんがうしろからきしゅうするから、みょんがとどめだよ!」 「でかまら!」 気合の掛け声だろうか。 打ち合わせをするやいなや、ボサっと道を歩いていたいじめっ子の後頭部に向けてちぇんが苛烈な体当たり。 「いだっ」と呻いたいじめっ子は軽い脳震盪でも起こしたのか、その場に手をついてしまう。 そしてみょんが追撃。背中の上でぼふぼふ跳ね始める。 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「痛いっ、痛い! な、何なんだお前ら!?」 「ゆっくりしぬんだねー!わかるよー!!」 ゆっくり達の猛攻は続く……が、最初の一撃以外はあんまり効いてるとは思えない。 肩甲骨の間あたりで飛び跳ね攻撃を繰り返していたちぇんが、しっぽを掴まれて地面に叩きつけられる。 「ゆべっ!!なにずるのー!!ゆっくりやめてよー!!」 「はぁ? お前らが先に喧嘩売ってきたんだろうが。何やったってセイトーボーエイだぜ」 「ち、ちーんぽ!?」 みょんを払いのけ、立ち上がる少年。その瞳には苛立ちと、面白いおもちゃを手に入れたという好奇の光が輝いている。 ちぇんはしっぽを掴まれたまま、「ぎにゃあああああああ!!」と叫びながら振り回されている。 目からあふれ出る涙が周囲に飛散する。隠れているこっちにも飛んで来たので、顔についたのを指で取って舐める。甘い。 その勢いでびたーんびたーんと地面に叩きつけられるちぇん。その度に餡子を吐き出し、地面に放射状の餡痕が残る。 少年は鞭のようにちぇんを振ると、近くでおろおろしていたみょんを横に薙ぎ払った。 「ぺにずっ!?」 「ぎゃはははは! 弱っちいゆっくりごときがおれさまに勝とうなんて、百年早いんだよ!」 「やめでねー!!たずげでねー!!わからないよーー!!!」 吹っ飛ばされたみょんが、俺の隠れている近くの茂みに突っ込む。ギクッとしたが、何とかばれなかったようだ。 ちぇんは餡子を吐き出して少し軽くなり、速度を増して引き続きひゅんひゅんと振り回されている。 「やめてねええええーーー!!わからないよぉぉぉぉーーー!!!」 「あははは、これ面白いな。そうだ、お前うちの飼い猫の遊び相手にしてやろうか。 何か見た目も猫っぽいことだし、あいつもきっと喜ぶぞ。楽しみだな!」 「ゆぅぅぅうーーー!ちぇんおうちかえりたいよーーー!!!」 言葉とは裏腹に残酷そうに笑う少年の顔を見て、飼い猫もきっと彼に似て大きくて乱暴なんだろうなと思った。 その時、茂みに埋まっていたみょんが颯爽と飛び出す。その口には折れた枝がくわえられている。 ちぇんを振り回して遊ぶ少年の足元に、あっという間に駆けていき……そのまま枝の尖った折れ口で、少年の足を突き刺した。 「ちぃーーーーんぽ!!」 「い゛っ……痛っでえぇぇぇぇぇーー!!」 「みょーん!たすけてくれたんだね!!わかるよーー!!」 「ちんぽちんぽちーんぽ!」 足の痛みに、思わずちぇんを離してしまう少年。地面に落ちたちぇんは、嬉しそうにみょんの元に擦り寄る。 少年の足を見てみると、結構傷が深いみたいで血がどくどく溢れ出ている。あれは跡が残りそうだな。 ……っていうか、ちょっと洒落にならなくなってないか? 見てていいんだろうか? 血まみれの枝をくわえてなおも戦闘態勢のみょんを、泣きそうな顔で見ている少年。 やがて足を引きずりつつも、全速力で泣きながら逃げていく。 「いでぇ、いでぇよぉぉぉぉーーー!! お父ちゃーーーん!!」 「やったねーー!!ちぇんたちがかったんだよ!!わかるよーーー!!」 「ちーんぽ!!」 手負いの二匹はぴょんぴょん跳ねて勝ち鬨を上げている。 確かにあの怪我では、いじめっ子もしばらくは他の子供達に乱暴など出来ないだろう。 だがしばらくもしない内に、先ほどのいじめっ子など比べるべくもない屈強な男が現れる。 「てめえらか、うちの坊主に怪我させたゆっくりは!!」 「ちんぽ?」 「またわるものとうじょうなんだねー!わかるよー!でもちぇんとみょんならまけないんだよーー!!」 いじめっ子を撃退して自信をつけたのか、勢いよく突進していく二匹。 しかし大人の男に勝てるはずもなく、木の枝を突き刺す前に順々に蹴り飛ばされてしまう。 「ぢんっ!?」 「ゆびゅっ!なんでえええーーー!わからないよぉーーー!!」 「饅頭ふぜいが、人間様を傷付けやがって……あの世で後悔しやがれ!!」 男は少年のように甚振ることなどなく、躊躇せず二匹のゆっくりを確実に踏み潰していく。 始末を終えた男は、村の広場に大人たちを集め、何やら話し合いをしていた。 「ゆっくりが人間を襲っただって? 信じられないなあ」 「しかし現に、うちの坊主が木の枝で足を刺されてるんだ。あれじゃ当分は田んぼにも入れねえ」 「うーん、確かに子供や年寄りなら怪我をさせられることもあるかもな」 「どうする? 人間に勝てると思い込んだゆっくりが人を襲い始めたら……」 「そんな危険な饅頭がいたんじゃ、弱い者はおちおち村を出歩けもしない!」 「仕方ない、このあたりのゆっくり一斉駆除しよう。決行は明日の午後、子供や老人には外出を控えさせよう」 さあ、大事になってまいりました。まあ当然の成り行きですけどね。 ゆっくり神社のおかげで大量のゆっくりが死ぬことになってしまった。 まあ神社自体はこの村から離れた所にあるから、そこまで駆除の手が及ぶことはないだろうが。 しかし酷い話だ。俺は家に帰った。 ◇ 数日後。ゆっくり神社は人員の欠損と補充を繰り返しながら、 俺のような珍しいもの好きの人間相手にそこそこ繁盛してるみたいだった。 何度か様子を伺ってみたが、神社の運営を担当するれいむに、周囲の仲間がごはんを運んでくるらしい。 その見返りに、お賽銭が溜まった暁にはれいむがおいしいお菓子を振る舞うという筋書きだろう。 そしてついに、充分なお賽銭が溜まったとれいむが判断したらしい。 れいむは達成感に満ちた笑顔で、お堂から出てきて賽銭箱にすりすりしている。 「おかしをかいにいくよ!!ゆっくりはこをあけるよ!!」 ゆっゆっと言いながら、箱の周りを何週かするれいむ。何をやっているのか。 「どうやっであげるのおぉぉぉおおおぉぉぉぉ!?」 考えてなかったんかい。神社の巫女さんがやってるんだから何とかなるだろうぐらいの気持ちだったんだろうな。 引っ繰り返そうと体当たりをするが、元々が高さがなく横に広い形状であった上、 皮肉にも小銭が溜まって重量を増した箱はそう簡単に倒れない。 ゆぐゆぐと泣いているれいむ。開けてやろうかしらと思い始めた頃、性悪そうな一人の青年が参拝にやってきた。 れいむを無視して賽銭箱に小銭を投げ入れると、ぱんぱんと手を叩く。 「もっといっぱい虐待できますよーに!!」 「ゆ!?おにいざん!このはこをあげでね!!!」 巫女としての務めも忘れ、泣き声で参拝客に懇願するれいむ。 青年はにっこりとれいむに微笑みかける。 「いいよ、お安い御用さ。でもタダでは引き受けられないなあ」 「ゆ゛!?」 「お願い事をする時は何が必要なんだっけ?」 「ゆ・・・おさいせん・・・でもおさいせんはそのなかだよ」 「じゃあ僕が箱を開けたら、僕にお賽銭をくれるのかい?」 「いいよ゛!!はやぐゆっぐりあげでねぇ!!!」 箱を開けることしか考えていないれいむ。青年は手に力を込め、固く閉められていた箱の蓋を外す。 れいむは感激の涙を流す。 「ゆぅ~~!!おにいさんありがとう!!」 「じゃあ約束どおり、お賽銭はもらっていくね」 「ゆ?」 持参した袋に箱の中身の小銭をじゃらじゃら流し込んでいく青年。 感激の表情のまま、呆然と眺めているれいむ。 「じゃあね!」 「ゆ゛う゛ぅぅぅぅぅ!!おにいざんなにずるの゛おおぉぉぉぉぉ!!! れいぶのあづめだおざいぜんがああぁぁぁぁぁ!!」 「大丈夫、これはちゃんと里の自然保護基金に寄付しておくよ。 買い物しようなんてらしくないこと考えず、森の中でゆっくりしていってね!」 疾風のように去っていく青年を、れいむは追いかけることも出来ない。 俺が捕まえるべき? いや、別にれいむの肩持つ気無いし。 それにあの青年は、本当に森のためにお金を使うことだろう。私利私欲のためではなく、 ただゆっくりを絶望に突き落とすことだけを目的に行動する人種のようだから。 まあ自然保護活動にとっちゃ、微々たるものだろうけどね。あんなはした金。 「ゆぐっ・・・ゆぐっ・・・なんでぇ・・・れいぶのおさいせん・・・」 ゆっくり神社の境内でれいむが泣いていると、周囲から仲間のゆっくりが怒った表情で飛び出して来た。 れいむだけのお賽銭じゃないんだよね。 「ちょっと!どういうことなのれいむ!!」 「はこをあけるためにおさいせんをあげちゃうなんてばかなの?しぬの?」 「ゆ゛っ!?ちがうよ、れいむは・・・」 「ちがわないんだねー!わかるよー!」 「にんげんのたべものをいっぱいくれるってやくそくはうそだったんだね!!」 「いままでまりさたちをだましてごはんをはこばせてたんだぜ!!ゆるせないんだぜ!!」 「にんげんのおねがいにつきあわされてゆっくりできなかったわ!」 「れいむはぜんぜんゆっくりできないゆっくりだね!!」 「このうすぎたないばかゆっくり!!いきてるかちないよ!!」 「「「「「「ゆっくりしね!!!」」」」」 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!」 何匹ものゆっくりから袋叩きに遭うれいむ。 参拝客に気に入ってもらうために綺麗にしていた髪や肌もボロボロになっていく。 暴行に参加していないゆっくりは、れいむの収まっていた手作り小屋に体当たりして破壊し、 屋根に使われていた葉っぱや草をむーしゃむーしゃとやっている。 やめでぇぇぇというれいむの声も、罵声と悲鳴の中に掻き消える。 十数分に渡る暴行が続いた後、完全に神社を破壊しつくしたゆっくり達は、それぞれ周囲に散っていった。 残ったのはゆっくり神社本堂のわずかな建材(食べられない部分)と空っぽの賽銭箱、 ボロ雑巾のようになった虫の息のれいむだけだった。 リボンも解けていてかわいそうだったので、俺は出て行って結んでやった。めんどくさいから固結びだけど。 「ゆ・・・・おにいさん・・・・・・」 「やあれいむ。お賽銭いるかい?」 「いらないよ・・・・・もうおかねはいやだよ・・・・・」 「あ、そう」 清貧ってやつかな。本物の方の巫女にも見せてやりたいぜ。 俺はれいむの前に立って、手をパンパンと叩く。 「早いとこ給料上がりますよーに!」 そして一礼すると、ゆっくり神社跡に背を向け、家に帰る。 饅頭には神も仏もいないよね。 おしまい このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/fysl/pages/928.html
パリオリンピックいじめ 森秋彩 - Wikipedia https //ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E7%A7%8B%E5%BD%A9 本文 「森秋彩」 を検索 - はてなブックマーク 本文 「森秋彩」 を検索 - はてなブックマーク 本文 「森秋彩」 を検索 - はてなブックマーク https //b.hatena.ne.jp/q/%E6%A3%AE%E7%A7%8B%E5%BD%A9?target=text users=3 date_range=all sort=recent パリオリンピックメモ パリオリンピックいじめメモ スポーツクライミングメモ スポーツクライミングいじめメモ 森秋彩メモ 森秋彩いじめメモ
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1773.html
思いを伝えよう 2KB 虐待-普通 ギャグ 現代 虐待人間 名乗るべきか、名乗らぬべきか? 俺は虐待鬼威参、突然だがこんな俺にも彼女が出来た。 趣味も価値観もぴったり、今度プロポーズする予定なんだが…… ゆっくりをテーマにプロポーズするなんて言ってしまって猛烈に困っている。 もちろん彼女もゆっくりは好きだ、苛めたくなるほどに。 ただ、どうやってプロポーズにゆっくりを取り入れたらいいのか、ない頭を絞って考える。 「ゆぎぎぎぃぃぃぃ!でいぶをじぼらないでぇぇぇぇぇ!!」 「はー」 出るのはため息ばかりなり。 あほな事言わなきゃよかったかな? まあ、あれこれ悩んでも仕方ない、色々やってみるか。 「俺の気持ちです、受け取ってください!!」 「ゆゆっ?!なんなのぜこのくそばばあは?まりささまのどれいこうほなのぜ?」 「……………」ビキッ! 「しかたないのぜ!くそばばあはきょうからまりささまのd」グチャッ! 「なぜだあぁぁぁぁ!」 「……くそばばあって言われて気分良い訳ないでしょ?」 「くっ」 「給料の3か月分です」 「あみゃあみゃもっちぇきょい!くちょどりぇい!」 「………」ブチッ! 「これもだめか?!」 「…あんたの給料3か月分はこの1匹の赤ゆなの?」 「うけるとおもったのにぃぃぃぃぃ!!!」 俺は泣いて走り去る。 「………まあ、おもしろかったけど…」 「お代官様、お納めください子ゆっくりの詰め合わせです。」 『ゆっくりしていってね!!』キリッ×12 「越後屋、何か間違っておるぞ?」グチャッ×12 「お届け物です!」 「ゆゆゆっ?なんn」バーンッ!! 「…プレゼントから離れなさい、なんかおかしな方向に走ってきてるし…」 「…むぅ」 「俺、このドスを倒したら帰ってお前と結婚するんだ!」 ユッ!ドスハナニモワルイコトハシテナイヨ! 「あんたじゃ無理よ、止めときなさい」ドガッ! ユベボッ!! ?!!ドス!ドス!シッカリシテェェェェェェェェェ!!!! 「…………強いな(汗……」 「お前のために、この町の野良ゆを全部駆除するぜ!」 「それ、無理だから!それにそんな事したら楽しみが減るでしょ?」 「…うむぅ」 …ここまで来て手詰まりか?俺は何も出来ないのか?! そう絶望していたところだったが、一筋の希望が見えてきた。 そうだ、まだあれがある!思い立ったら即行動だ! 「おれのぉぉぉぉぉ!きもちをぉぉぉぉぉぉ!!」 俺のスピードは加速する、思いをのせて加速する。 「うけとれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 そういって大きく振りかぶる。 そう、これは古来から言われてきた言葉だ。 「ゆっくりぃぃぃぃ!バスタァァァァァァ!!」 そう叫ぶと、大きめのまりさを彼女めがけて放り投げる。 「おぞらおぉぉぉぉぉとんでるみだぁぁぁぁぁぁぁぁぁいいい!!」 こんな時にも律儀な奴だ。 「?!」バーーン!!グジャ! 「よし!」 成功だ、まりさは見事に彼女に命中、当たって砕けたのだ。 「………」プルプルプル! 餡子まみれになった彼女が震えている、感極まったのか?俺の思いは届いたのか? そんな事を考えていると… 「このぉぉ!おおばかもんんんんんnnnn!!!」 バキッ!!!! 「あら?」 瞬間、俺は宙を舞っていた。 「おそらをとんでるみたーい!」 嗚呼、愛が痛い。 完 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート ふたば系ゆっくりいじめ 841 ゆんセルク ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ドスかわいそすぎだろwwww 他?どうでもよかんべ -- 2016-09-13 03 14 23 律儀ナイスw -- 2013-12-19 13 34 24 これ徒然あきさんだったんか!!!? 現在の神SSからは想像もつかなかったよ 徒然あきさんでも最初期は苦心してたんだなぁ いつから神ssになるのか楽しみだなw -- 2011-10-29 23 34 59 人の好みはそれぞれさ~ -- 2011-10-29 01 43 13 まあサイズが2KBでギャグって注意書きがある時点で過剰な期待は捨てた方がいい -- 2011-10-22 16 40 46 アホかコイツらw -- 2011-08-02 00 36 14 人間が「おそらをt(ry」だって!? -- 2010-12-12 01 14 37 お前の学校の校長先生だよ。 -- 2010-08-03 22 29 32 おいおい…の人の言葉とかその他もろもろが私の学校のとある男に妙に似てるんだが…いや、まさかね… -- 2010-08-03 18 06 58 こちらこそゴメンナサイ。不毛な揚げ足の取り合いはもうやめよう。 -- 2010-07-26 22 16 13 読んでもないのに内容と面白さが理解できる程度の能力をくれ。 おいおい……の奴だけど、言葉足らずで誤解させたようだなスマン いやな、つまらないとかくだらないっていう感想はいいんだわ、価値観によって面白さって変わるし、個人個人の表現の自由だし でもさ、自分たちにとってつまらないからこういった作品は作るなっていうのはさ、 こういうギャグ路線が好きな奴の価値観とか、作者の表現の自由を無視してるように感じたんだ 自分にとってつまらなかったから作るなって言うのは価値観の押し付けのように思えたんだよ あと、俺の態度とか言葉遣いがムカつくってならゴメン、頭悪いし気が短いんだよ俺…… -- 2010-07-26 21 49 53 読んでもないのに内容と面白さが理解できる程度の能力をくれ。 -- 2010-07-26 20 47 37 おいおい……勘違いしてないか? 確かにあんたらにとってはつまらないかもしれないが楽しめてる人もいるんだぜ それなのに自分にはつまらんからこういったものは作るなってか、編集者気取りですか? それにあんたらにとってこの作品がつまらないのは作者の責任だが そのつまらない作品を手にとって読んだのはあんたらの責任だろ、無理やり読まされたなら別だけど 面白いと思って期待を裏切られたっていうならさ、勝手に期待するほうが悪い 無駄な時間だったていうならば、面白いいじめssは社会的に見て有益なのかい? 勉強するなり、体を鍛えたりするなりしたほうがいいだろ つまらない作品だって言うのはあんたらの勝手だが、「あんたらにとって」つまらない作品を作るなって言うのは ただの我侭にすぎねーよ -- 2010-07-26 20 20 25 ちぇんはこういうのりだいすきだよー。 -- 2010-07-09 07 32 12 同感ですな。無駄な時間を使わされた。 -- 2010-07-09 03 30 04 勢いだけの程度低い作品量産するの禁止。 -- 2010-06-14 01 11 48
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/10513.html
登録日:2011/08/17 Wed 18 25 35 更新日:2024/08/08 Thu 00 21 37 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 SF Steins;Gate Z-ONE イリアステル コメント欄ログ化項目 タイムウォーカー零 タイムジャッカー タイムスリップ タイムパラドックス タイムリープ ターミネーター デート・ア・ライブ トランクス ドラえもん ドラゴンクエスト ドラゴンボール ネタバレ項目 バタフライ・エフェクト バック・トゥ・ザ・フューチャー パワポケ メン・イン・ブラック 仮面ライダージオウ 仮面ライダー電王 創作 大佐 未来戦隊タイムレンジャー 無双OROCHI2 遊戯王5D's 過ぎ去りし時を求めて 過去改変 過去をかってに変えるのはいけないことなんだぞ! 様々な呼び方が存在するが、この項目では「過去改変」に統一して紹介する。 過去改変は文字通り過去を変えてしまう事であり、よく物語のテーマ等に使われる。 現実では、過去に行く方法が未だ存在しないため、過去改変は出来ない。 創作なら過去改変を自由に描けるので多くの作者が過去改変を題材とした作品を描いている。 過去へ行く方法そのものについてはタイムトラベル・タイムスリップの項目を参照。 後一応、各作品ごとのネタバレ注意。 ●目次 ◆過去改変のルーツ ◆過去に行くにはタイムマシン 能力 土地 ◆過去改変によって発生する結果1.過去に原因→未来に結果型 2.過去に原因→パラレルワールド発生型2.5.パラレルワールド同士の対立 3.運命型 4.歴史の修正力 番外 混沌型 ◆過去改変を扱った作品(※ネタバレあり)1.過去に原因→未来に結果型 2.過去に原因→パラレルワールド発生型2.5.パラレルワールドの対立型 3.運命型 4.歴史の修正力 【余談】 ◆過去改変のルーツ さて、ここで神々が云々かんぬん言っていた時代に遡る。 古代の人々は「人は皆、神によって決められた運命に導かれる」的な、いわば「運命」を強く信じていた。 古い時代で予言や占い等が重要視されていたのはその為である。 現代日本より厳しい自然や争いの日々の中にいた人々は、 「たとえ不幸な目にあっても運命なのだから仕方ない。いちいち気にするな。」というポジティブな諦めでもって日々の苦難を乗り越えてきたのである。 これに対して学者達は、運命に囚われない考え方を模索。 その末に考え出したのが、「過去に原因→未来に結果」と言う、今の科学のベースとなる考え方だった。 この、「過去に原因→未来に結果」の考え方を拡大したのが過去改変のルーツである。と、思われる。 ◆過去に行くには 現実では、過去に行く方法は無いが、創作では数多くの方法がある。 タイムマシン 最もポピュラーな方法。 タイムマシンを使って過去に渡る。タイムマシンの形は様々で、空飛ぶ絨毯のような物や車のような物といった乗り物タイプから、中には得体の知れない巨大な装置の物もある。 乗り物タイプはマシンごと過去に渡り、巨大な装置タイプは使用者だけを過去に送る。 また、後者は元の時代に戻る為の道具がセットで用意されたり、一定期間後に強制的に元の時代に呼び戻す時限式効果が備わっていたりする。そうしないと元の時代に帰れない。 転移先については、位置固定なものと場所指定可能なタイプが存在するが、前者においては基本的に移動する場所の土台の移動は許容される(宇宙に出るとかは基本ない)。 能力 不思議な能力で過去に渡る。 タイムマシン等の道具や乗り物を必要としないが、大抵の場合は使用後にかなりの疲労や能力の消耗等を伴う。 また、使用者の力量によっては、行ける範囲が決まっていたり、行こうとした時代と違う時代に着いてしまったり、発動自体が偶発的にしか起こらなかったりする。 土地 特定の場所に行くと過去に渡る力が作用し、過去に渡る。 このタイプは、大体がその土地の過去に飛ぶケースが多い。また、過去に渡る力が発生するのに幾つかの条件がある。 ざっと3つ程例を挙げたが、他にも方法がある。 なお、どのパターンでも転移先はあくまで同じ世界であることが基本。 仮に世界まで飛び越えたとしたら…それはもはや過去改変モノではなく「異世界モノ」であろう。 ◆過去改変によって発生する結果 1.過去に原因→未来に結果型 最も使われるパターンで、現代科学の礎にもなった。 過去を変えてしまうと、それが未来に響いてしまう。 このパターンで最も有名なのは、やはり日本が生んだ名作漫画『ドラえもん』だろう。 主人公のドラえもんが未来からやって来て、数々のひみつ道具でのび太を手助けし、彼が歩むはずだった悲惨な未来を見事明るい未来へ変えてみせている。 他にも『ドラえもん』にはタイムマシン等のひみつ道具を使って過去を変え、新たな未来へ書き換える作品がいくつかある。 ただし良い未来へ変わるパターンはドラえもんやのび太が「誰かを助ける為に過去を変える」話(*1)が多く、彼らが「自分の欲求を満たす為に過去を変えようとする」話(*2)は大抵上手くいかないことが多い。 また、主人公側と敵側で使う用途が極端に分かれ、敵側が使用すると大体過去の人物を抹殺→抹殺した人物の子孫が消滅という事になる。 逆に主人公側はこれを阻止しようとするが、主人公側が敵側が行った方法で敵を葬る事は少ない。 まぁ、少ないだけでするキャラもいるし、そういう作品もある。代表的な例としては『ドラえもん のび太と鉄人兵団』だろう。 しずかやリルル達がタイムマシンで過去に遡り、敵側の歴史を大幅に変えることで敵達の存在を消滅させ、地球の危機を救っている。 最も単純だが、最も矛盾を起こしやすいパターンでもある。 例1: 人物Aが死亡 →主人公はAの死を止めるために過去へ向かう →過去の時代でAの死が回避される →主人公が元の時代に戻ってもAは生きている? Aが生きたままの歴史では主人公の行動も変化し、「主人公が過去へ向かう」という出来事も起きないはずでは? 例2 人物Tが、主人公の親Sを主人公の誕生より前の時代に殺害しに向かう →主人公は親を守るために過去に向かう? Tが先に過去にタイムトラベルした瞬間に歴史が変わり、主人公はもう存在しなくなり後追いは不可能では? 等々…… この辺の扱いは因果関係の整理を重視するか、作劇を重視するかのスタンスが如実に現れるところ。 「結果」の描かれ方もまちまち。 過去の出来事を無かったことにすれば、そこから改変者の主観における「現在」に至る全てが変わり、 元の出来事の痕跡や人々の記憶も無くなる、というパターンと、 「現在」で元の出来事の産物が突然消滅するものの、何故か間の時間の出来事は無かったことにされないというパターンがある。 例えば『ドラえもん』の作中では基本的に前者のパターン(*3)だが、『鉄人兵団』は後者の例であり、 過去を変えたしずかだけでなく、現在で敵と戦っていたドラえもん達も歴史改変前の出来事を覚えていたし戦場もそのままだった。 2.過去に原因→パラレルワールド発生型 上の派生で、過去を変えると本来の歴史とは違う歴史を辿る世界、つまりパラレルワールドが出来てしまう。 上のパターンのような矛盾は起こらないが、このパターンの場合、どうやってパラレルワールドを行き来するかが問題となってくる。 このパターンで1番有名な例といえばやはり『ドラゴンボール』だろう。 未来世界からやってきたトランクスが、(彼の世界の史実では)心臓病で死亡した孫悟空に、 その事実を伝え、自身の世界(未来世界)から持ってきた特効薬を悟空に渡したことにより、彼の病死を回避(*4)。 これにより、トランクスがやってきた「本来の歴史」の世界に加え、未来人である彼の介入で悟空が病死しなかったパラレルワールド(物語の主軸となる世界はこちら)が発生した。 さらにトランクスがタイムスリップして過去世界で修行したことで前者の未来にも分岐が発生しており、 当初の「本来の歴史」ではトランクスが人造人間達を何らかの方法(*5)で倒したが、セルに殺されてタイムマシンを奪われた(*6)のに対し、 新たな未来では過去世界で大幅に強くなったトランクスが人造人間を真っ向から瞬殺、さらに過去に渡ろうとしていたセルをも倒し、自らの手で未来世界に平和をもたらした。 (しかし、その後の戦い、そして全王によって…) また、『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』では、過去の世界でドラえもんが「ヒーローマシン」を起動させた状態でその場に置き去りにして現在に帰ってしまったことで、 ドラえもんやのび太達が元々住んでいたはずの「現在」が、妖怪達に支配され人間が絶滅してしまった「パラレルワールド」に分岐してしまっている。 ただし『ドラえもん』で「過去に原因→パラレルワールド発生型」の作品は『パラレル西遊記』が唯一で、その他の作品は全て上記の「過去に原因→未来に結果型」や、 下記の「運命型」、「歴史の修正力」のどれかに分類される。 2.5.パラレルワールド同士の対立 2の派生であり1との折衷。可能性としての未来は無数にあるが、未来として確定できるのはたった一つというパターン。 過去のある一点に歴史の大きな分岐があり、その時間を舞台にそれぞれの属する、あるいは望む未来を賭けた熾烈な戦いが繰り広げられる。 『自分会議』のようにパラレルワールドの同一人物が相争うこともよくある話。 藤子・F・不二雄『分岐点』やウィリアム・テン『それはかちり、かちりとちらついて終わる』のように、 どちらの未来を選んでも不満や破滅が待っていたため、果てのない歴史の分岐の切り替えが行われることもある。 3.運命型 過去改変とは少し違ってくるが、一応説明しておく。 上記の過去改変のルーツで説明した、「人は皆、神によって決められた運命に導かれる」といった考え方を採用している。 その為、たとえ過去で原因を残したとしても、そうするのも運命に沿った行動である事になり、結局未来は変わらない。 つまり、過去改変が運命に組み込まれている事になるのである。 しかし、作品の中でそれを知っている人物は一握りの人数しかおらず、その人物も含めて多くの人数が運命に振り回される事になる。 大往生したのに大復活して未来改竄素敵計画なんて企てたらまた大往生しちゃったあのSTGなんかがいい例。 ドラマ化もされた『信長協奏曲』では、タイムスリップした高校生のサブローが織田信長と入れ替わってしまうが、 戦国の常識などまるで知らないサブローが信長として行った政策などが史実の信長のソレと完全に一致しており、彼のタイムスリップが運命に組み込まれていることを示唆している。 また、『ドラえもん』の中に父親の若き日に出会った女性を見に行くという話で、その女性は変装したのび太であるという話もある。 つまりのび太が過去で変装して父に会うのは確定事項であり、過去でのび太が変装して少年時代の父親の前に現れたから、 現在の父親がドラえもんやのび太に「自分が子供の頃に出会った女性の話をする」という結果(ドラえもんとのび太が父親の少年時代に向かう理由の発生)に繋がっている。 ドラマ化された小説『神はサイコロを振らない』では、「10年前空に消えた旅客機が、一時期だけ10年後に出現し、その後乗客ごと改めて10年前に戻り墜落する」というある科学者の謎仮説が実現した世界を描いたが、 「10年前に乗客ごと戻る」部分を知ったある乗客の親戚は、「墜落するまでのわずかな間に日本へと未来の災厄を告げる情報を送る通信機」を彼らに託し現在を変える事を提案・実行。 だがエンディングでは、機械を乗客へと届ける際その場所へと送ってくれた人物の口から、未来の情報は無事10年前の日本に届くも諸事情から握りつぶされていた事が判明。 しかし「10年前に届いた陸への未来情報」を巡る動きが巡り巡って送り届けた人物の今を築いたため通信機の完成を止める事はなく(ついでに制作者が自分用に託した伝言はちゃんとその時期に届けている)、これも運命型と言える。 他にも、何らかのトラブルが発生→原因を探るため過去に遡る→実はそこでドラえもん達がやったことがそのトラブルの原因だったというオチの話(*7)も多く、 未来から来た自分達に助けられ、後でドラえもん達が時を遡り過去の自分達を助けるという話(*8)もある。 この運命型の厄介な所は、未来人が過去に時間移動するとその未来人が移動をした瞬間までの歴史的事実は確定事項になってしまうこと。 たとえ未来人がその世界に一切干渉することなく、ほんの一瞬だけ行き来したとしても、未来の事実を過去に持ち込んだ時点でその間の歴史は決定づけられてしまう。 何故なら、何をしようと『過去に未来人が来た』という事実は覆らないため、どれだけそれを防ごうと妨害工作をしても、 結局それすら歴史の一幕となって、過去を訪れた未来人がタイムスリップを行うように世界が動いてしまうからである。 例えば、Aというタイムトラベラーが過去の自分自身に接触し、「タイムスリップをするな」と警告したとしても、 そもそもその警告した本人も、かつては同じように未来から来た自分に「タイムスリップをするな」と警告されているはずであり、 それでも何かしらの理由でタイムスリップしてきているのだから、結局何をしようと「Aという人物がタイムスリップする」という出来事が起こってしまうのだ。 よって一瞬でも「未来因子」が来た時点で「未来因子」の時間までの未来は確定してしまう。 もし未来人が来なければ当該時間の人々にとって無数の可能性を秘めた未来のはずが、時間移動したことによって抗えない一本の道に決定づけられてしまうのである。 まさに運命と言えよう。 4.歴史の修正力 ある意味運命型の派生であるが、より1.へのアンチテーゼ的意味合いが強い。 上三つに比べるとやや知名度は低いが、藤子・F・不二雄氏の作品群、『戦国自衛隊』シリーズ、 『GS美神』、『JIN-仁-』等、割と有名どころで使われていたりする。 大まかに言えば、歴史にはある程度決められた道筋(=運命)が存在し、たとえタイムトラベルを行って過去を変えたとしても、 似たような出来事が「穴埋め」として発生したりするなどして「本来の歴史」に可能な限り近付こうとする何らかの「力」が働くというもの。 それにより、介入した未来人が場当たり的な変化を起こす事は出来ても、根本的・大局的な歴史改変までは行えないとする。 有り体に言ってしまえば、「どれだけ人間が足掻こうと、歴史と言う大きな流れそのものに手を加えることは出来ない」という、 タイムトラベルによる因果律への干渉を否定する考え方である。 「力」がどの程度、どの様に働くかは作品によってまちまちだが、 概ね歴史上大きな役割を果たす人物や事件に対して強く働くのが一般的である。 『戦国自衛隊』を例に挙げると、織田信長を抹殺してその立場を簒奪し、 未来(我々からすれば現代)の技術力を以て戦国以降の歴史を大きく改変しようとする者が現れるが、「歴史を元に戻そうとする者達」の猛攻を受け敗北。 更にはご丁寧に「(その後の歴史に於ける)織田信長の役割を代行する者」まで用意されるという「修正」が働いた。 また事象を重ねて歴史を修正していくと言う関係上、時間的なスパンが長くなればなる程修正力は強く働くと思われる。 『ダレン・シャン』最終巻ではこの「修正力」理論が登場し、「修正力が作動しない細かな干渉を繰り返していき、自分に好ましい未来を引き寄せていく」という抜け道が語られた。 『ドラえもん』の場合、のび太の両親であるのび助と玉子が結ばれるのを妨害した場合、 まず間違いなくのび太は産まれてこなくなる(実際のび太は二回ほど消滅の危機に陥っている(*9))。 しかしのび太から時間にして百年、世代的に四代離れたセワシは、 歴史の修正力によりのび太がジャイ子と結婚しようが静香と結婚しようが何の問題もなくこの世に産まれてくる。 これをセワシは「東京から大阪に行くのに車や新幹線や飛行機、舟を使っても、行き着く所は結局同じ」と表現している(いわゆる「大阪理論」)。また、「(のび太の運命が変わっても)ほかでつりあいをとる」とも発言している。 関連として挙げておくと、柳田理科雄氏の『空想科学読本』には「のび太より後の時代にジャイ子の血筋ががセワシの系譜に入るのではないか」と言う考察がある。 セワシは歴史の修正力を逆手に取り、自分の存在を消すことなく一族にとって都合の悪い歴史を改変した訳である。 ただしこの場合でも、のび太とジャイ子の間に生まれるはずだった兄弟たちは確実に存在が抹消されている。 なお、セワシの誕生はともかく「ドラえもんとセワシが過去に来る」という出来事は残るのか?という点については触れられていない(*10)。 『ゼルダの伝説 時のオカリナ』では主人公のリンクがガノンドロフを倒すために現在と7年後の未来の世界を行き来し、 最終的に7年後の未来の世界にてガノンドロフを打倒して過去である現在の世界に帰り、ガノンドロフの野望を阻止して未来を改変した。 結果として現在(ムジュラ・トワプリ)、未来(風のタクト・大地の汽笛)、そしてリンクが敗北したif(神トラ・初代ゼルダ)の、 合計3つのパラレルワールドに分岐することとなった(ただし、『ブレスオブザワイルド』だけは(現状)どの分岐なのか明かされていない)。 しかし、いずれの世界も『いつの日かガノンドロフが世界に災いをなすという運命』の修正点から逃れられなかった。 詳細はゼルダの伝説シリーズの歴史も参照の事。 『ドラゴンクエストX』のバージョン4ではまさしく「歴史の修正力」という言葉を使い、 「主人公の介入が無意味となりほとんど本来の歴史と変わらない」、「過去で戦死した人物が兄と弟で入れ替わっても、現代のある人物については先祖が入れ替わっただけ」、 「地盤沈下による大地の滅亡を防いだが、今度は隕石の落下で滅びる」といった形で、歴史を変えることは簡単ではないことを強調した。 このように運命型と異なり、歴史の修正力のメリット部分をうまく扱う描写のある作品も少なくない。 例えば「ループもの」や「創作物の世界に転生・転移もの」などでは自分にメリットがある過去改変をしつつも、 未来知識が無駄にならない程度に歴史の流れが維持されている場合が多い。 なお、この歴史の修正力を自分の力として持っている者もいる。 『ゲッターロボ・サーガ』に登場するゲッターエンペラーは、『ゲッターエンペラーが存在する宇宙はエンペラー自身が特異点となり、閉じた宇宙を形成する』という能力を持ち、 これにより、「過去にさかのぼってどんなことをしようとも、『ゲッターエンペラーが誕生する』という未来だけは絶対に覆せない」ということが語られている。 そのため、エンペラー及びその配下のゲッター軍団に敵対する勢力が、エンペラーの誕生を阻止するべく幾度も過去への攻撃を試みたが、 それら全てが失敗に終わったばかりか、むしろ逆にゲッターの進化を促進することになるという無残な結果に終わってしまっている。 ちなみに、『ゲッターロボ・サーガ』の作者である石川賢先生の作品群には、自身が支配する空間内なら文字通り何でもできる空間支配能力という能力が登場しているため、 アニメ版『ゲッターロボアーク』でこの能力が語られた際には、歴史の修正力よりも空間支配能力を連想したファンが多くいた。 番外 混沌型 歴史をいじくりまわしすぎて因果律が狂った変な世界ができてしまうこともある。 SD頑駄無戦国伝 天下統一編 敗北の歴史をなかったことにするために歴史改変を繰り返した結果、本来なら3世代にまたがっている初代~四代目の大将軍が並立する世界ができた。 時空戦士スピルバン スピルバン達の故郷、クリン星はワーラー帝国により滅ぼされてしまうが、 1万年前のクリン星=地球で未来からスピルバン達を追ってきた(*11)ワーラー帝国を滅ぼしたことで1万年後のクリン星にワーラーが攻めてくることもなくなった。(*12) 時空警察ハイペリオン 時空警察ヴェッカーが活躍するヴェッカーラインと、時空警察ペンデルが活躍するペンデルラインという2つの並行世界が、それぞれの存亡をかけた戦いの末に融合し、時空警察ハイペリオンが活躍する世界・ハイペリオンラインが生まれた。 それにより、両方の並行世界に存在していた一部の同一人物キャラが、融合後の世界に2人とも存在してしまうというカオスな事態も発生している。 ◆過去改変を扱った作品(※ネタバレあり) 1.過去に原因→未来に結果型 ドラえもん バック・トゥ・ザ・フューチャー ターミネーター ゴジラVSキングギドラ モスラ3 キングギドラ来襲 パワプロクンポケット(シリーズ) ゴーストトリック 仮面ライダー龍騎 劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE 仮面ライダー電王(2.5との複合) 仮面ライダーキバ オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 dビデオスペシャル 仮面ライダー4号 劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー 仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション 未来戦隊タイムレンジャー 超星艦隊セイザーX 遊戯王5D s バタフライ・エフェクト 僕だけがいない街 Fate/Grand Order(第一部。ただし歴史の修正力にも言及あり) スーパーロボット大戦R 現代都市妖鬼考 霊媒師いずな ~the spiritual medium~ ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち ドラゴンクエストX・バージョン4 ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 東京卍リベンジャーズ インテリビレッジの座敷童 Magic the Gathering・タルキールブロック Vivy -Fluorite Eye s Song- ハリー・ポッターと呪いの子 転生したらスライムだった件 地球防衛軍6 地には平和を 双亡亭壊すべし 2.過去に原因→パラレルワールド発生型 ドラゴンボール ドラえもん のび太のパラレル西遊記 この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 未来日記 未来ノスタルジア 生まれる価値のなかった自分がアンナのためにできるいくつかのこと スーパーロボット大戦α外伝 スーパーロボット大戦(団竜彦の小説) クロノアイズ 仮面ライダージオウ 仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ HUGっと!プリキュア(明言はされていないが、最終回でハリハム・ハリーが改変前後どちらの姿も別々に映っているため分岐したことが示唆されている) 魔女の旅々『遡る嘆き』 デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(作中作の『イソベやん』も同様のシステム) ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀 FAIRY TAIL EDENS ZERO 何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!? 2.5.パラレルワールドの対立型 自分会議 ファイナルファンタジー11・アルタナミッション ノエイン もうひとりの君へ Fate/Grand Order(二部) 3.運命型 ドラえもん 烈火の炎 神のみぞ知るセカイ(この作品は少し特殊で、「自分達が知る歴史」に繋がるように過去に干渉している) Steins;Gate(ただし、上記の例の運命型とは少々異なる。詳しくはこの項目を参照) クロノ・トリガー ダーククロニクル ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち 月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~(とあるルートが該当) 涼宮ハルヒの憂鬱(笹の葉ラプソディ他) 化物語(傾物語) ジパング 怒首領蜂大復活 魔法少女まどか☆マギカ 未来戦隊タイムレンジャー 仮面ライダー鎧武 ダンタリアンの書架(時刻表他) ハリー・ポッター(アズカバンの囚人) 東京魔人學園血風録 12モンキーズ サマータイムマシン・ブルース FINAL FANTASY Ⅷ 信長協奏曲 プリデスティネーション SIREN ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 夏への扉 宇宙戦士バルディオス 4.歴史の修正力 ドラえもん ノリ・メ・タンゲレ(作画・道原かつみ/原作・麻城ゆう) GS美神 極楽大作戦!! 無双OROCHI2 テイルズ オブ ファンタジア テイルズ オブ デスティニー2 グローランサーⅥ ゼルダの伝説 時のオカリナ ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章 パワプロクンポケット(シリーズ) タイムウォーカー零 ポケモン不思議のダンジョン 時・闇・空の探検隊 ラジアントヒストリア T(タイム)・P(パトロール)ぼん コズミックブレイクアナザーストーリー『Eihwaz』 クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望 ファイアーエムブレム 覚醒 イナズマイレブンGOクロノ・ストーン 刀剣乱舞 時砂の王 メン・イン・ブラック3 鉄拳5 DARK RESURRECTION(凌曉雨のED) 仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス カンピオーネ!(パラレルワールドとの並行型) 【余談】 タイムマシンや過去改変などは現実の学者も考えていることであり、日夜研究されている。 2022年に、重力を用いて過去に移動可能にした場合、過去に戻れ自由意志で行動できるが、過去改変はできないと数学的に証明された。 ただし、これは重力を用いて閉じた時間の輪にする方法を用いた場合の話であり、他の方法で過去に移動した場合にも起こる事象かは不明。 ???「スネーク! 追記・修正だけはやってはいけない!」 ???「未来が変わってしまった、タイムパラドックスだ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ LIVEALIVEの最終編(オルスデッド主人公時)も。このシナリオでは主人公達と対話ではなく、各シナリオのボスに力を与え主人公達に勝てるように干渉している節がある。しかし自身の過去を改変する力は無く… -- 名無しさん (2021-10-23 12 13 49) 刀語は歴史の修正力型なんだが如何せんその修正力がガバガバだからな……というか「未来視した当時の人間が歴史を引っ掻き回す」って厳密には過去改変に入るのだろうか?未来の技術知識を使ってはいるが未来人によるものではないし -- 名無しさん (2021-12-18 09 38 00) あれ、タグにあるのにデートアライブ入ってない? -- 名無しさん (2021-12-18 09 52 05) 本能寺が燃えるんじゃがは一体どれになるのか 支配人であるだろうクマは現代っぽいが -- 名無しさん (2021-12-18 11 32 41) マリオ ルイージRPG2は過去に原因→未来に結果に入るかな? -- 名無しさん (2021-12-18 12 08 25) SCPなんかいっぱいあるよな。 -- 名無しさん (2021-12-23 22 30 34) 作品タイトルは忘れたが、相当前にこれをやり過ぎた所為で地球滅亡からの別の惑星として再構築に至ったという話をみたことがある。 -- 名無しさん (2022-01-19 17 15 56) 実際に過去改変が起きたらどれが起こるんですかね? -- 名無しさん (2022-03-07 09 15 08) ↑それを確認したいからまずはタイムマシンを作ってくれないか -- 名無しさん (2022-06-01 10 58 55) ドラえもんの「カップ麺のプラモなんてつくってても…」オチは「番外 混沌型」の極小の例かな? -- 名無しさん (2022-06-01 11 50 26) BTTFはパラレル型だと思ったけど?確か2でドクが枝分かれの図解を書いて説明してなかった? -- 名無しさん (2022-06-01 12 34 58) ↑10でも最終的に虚刀流に全て壊されたし、その虚刀流も生き物なので死んだので歴史には残らない。これも修正力と言えば修正力よ。あの一連の流れすら世界の修正力かもしれないし -- 名無しさん (2022-08-01 14 47 06) EDF!EDF! -- 名無しさん (2022-09-11 22 16 27) 物語最後にいきなりこれで事件自体をなかったことにして、感動的に死んだ仲間達も総復活みたいな終わり方は良かったねじゃなくモヤモヤする -- 名無しさん (2022-09-12 03 04 54) 「 犬夜叉 」に関しては「 過去改変 」じゃないけど、酷似した「 ややこしい事 」になっているんですよね...( 子孫が先祖となって自分の一族を造る=所謂「 卵が先か的なモノ or ピー助やイチ的なモノ 」、それらに巡り会う為に歴史も経緯を絶対に遺さない等 ) -- 名無しさん (2022-10-08 22 44 58) ログ化を提案します -- 名無しさん (2022-10-24 13 14 54) 四畳半タイムマシンブルースはどれに当たるんかな -- 名無しさん (2022-10-24 16 34 17) FF14 漆黒はパラレル型、曉月は運命型かなぁ -- 名無しさん (2022-10-24 17 35 18) ↑8 BTTFはシュタゲと同じで「ルート分岐の概念はあるが世界自体は一つしかない」タイプかと。没シーンだが過去から帰ってきた老ビフが消滅するシーンを見るに。 -- 名無しさん (2022-10-25 19 47 28) メダロット3の海底都市の話は1だっけ -- 名無しさん (2022-11-17 09 11 23) タイムパラドックスを恐れるのはやめよう。歴史をなぞる必要はない。君が歴史を作れ。 -- 名無しさん (2023-01-29 21 22 37) ↑8どんなに殺しまくってもハッパーエンドに持っていける力技。異様に死にまくってる時は要警戒だわ -- 名無しさん (2023-01-29 22 03 07) コメントをログ化しました -- (名無しさん) 2023-03-07 10 47 02 本能寺が燃えるじゃがも過去改変なのか あのクマの目的が未だ謎ではあるが -- (名無しさん) 2023-05-21 13 19 54 エウレカAOってどれに入るんだろう -- (名無しさん) 2023-08-26 23 08 40 最近だと介入した者の未来は変わらず代わりに新しい世界線が生えてくるタイプも見かけるかな。 -- (名無しさん) 2024-06-18 18 05 33 DQXは修正力さんを踏み倒す最終兵器で破滅を回避するからさらにその上を言ってるぞ。破滅するとこの国は時空と錬金の大家なんで不可能はない。つかその国の王家の人間は基本大魔王級の人外(能力面、人格面、所業の何れかが) -- (名無しさん) 2024-08-03 16 58 54 余談の過去改変は出来ないと数学的に証明されたって話がどういうことなのか気になる…タイムマシンで未来に行くことは出来てもマシンが出来た瞬間よりも過去に行くのは無理って話ならよく聞くけど -- (名無しさん) 2024-08-03 18 22 30 運命型で未来が決まっちゃうの記事内だと否定的に書かれてるけど、個人的にはタイムレンジャーの竜也の最後の独白が大好きなんだよな。「俺の作る『明日』が、あいつらの居る『未来』に繋がってるんだ」って。 -- (名無しさん) 2024-08-08 00 29 42 そういえば、「 運命の巻戻士 」は...どれに該当するんだろう?パラレルワールドなのか、修正なのか? -- (名無しさん) 2024-08-08 00 34 59 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2530.html
ゆっくり種5 10KB パロディ 希少種 現代 創作亜種 独自設定 『ゆっくり種』の続きです 『ゆっくり種5』 希少種 独自設定満載 種のパロディなので先読み余裕です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 希少種の群れに帰ったはずの仮面まりさは、まだ研究所にいた。 『あなたのほんたいが、いきているそうですよ?』 仮面まりさは、檻に入れられているゆっくりに話しかける。 『・・・・・・・・。』 檻からは返事は無かった。しかし仮面まりさは構わず続ける。 『かなりかくせいもおわっています。』 『!』 それだけ言うと、仮面まりさは檻の前に、 メモと銀色に光る物を置いて去って行った。 その日、胴付きのゆっくりが研究所を脱走して行ったのだった。 仮面まりさは薄笑いを浮かべて想う。 所長の計画通りでは面白くありませんしねぇ・・・彼女にはまだまだ戦って貰わないといけません。 私のためにね・・・・・ 仮面まりさは、暗闇に飛び立つ翼を想い、 何やら楽しげであった。 真っ暗な世界 ふと横を見るとまりさがいた。 そのまりさを、さなえが石礫で殺そうとしている。 やめてぇぇぇぇ 叫びたいが声も出ない、身体も動かない、 見守る事しか出来なかった。 やがて放たれた石礫はまりさを貫く、 さとりはさなえを睨みつけて驚いた。 そこにいたのは、さなえでは無くさとりが佇んでいたのだ。 死んでいるのも、きめいまるに変わっていた。 勝利の余韻にでも浸っているのだろうか、 嬉しそうにきめいまるの死体を踏みつけているさとり。 違う違う!あれは事故だったのだ!殺す気は無かったのだ! 楽しそうな自分を止めたかった。 敵側から見れば自分は、こんな感じに見えていたのかもしれない、 何が正しくて、何が間違っていたのだろうか? 全てが分からなくなる。 やがて、きめいまるを殺したさとりが近づいて来る。 生きている事でこれ程苦しむのなら、一思いに殺して欲しい・・・・・ さとりは覚悟を決めて目を瞑る。 それでいいのかだぜ? まりさの声が聞こえて我に帰る。 まだれいむやぱちゅりー達は生きているのだ、 自分にはやらねばならない事がまだある。 生きたい!まだ死ねない! さとりは目を開いた。 そこはさっきの真っ暗な空間では無かった。 薄暗い洞窟のような場所、何があったのか思い出す。 さなえと戦い負けたのだった。 そして海へ落ちたはず・・・・ その後の記憶が無かった。 ふと横を見ると小さな桶が見えた。 桶には緑色の髪のゆっくりが入っている。 『ゆっくりおきた。ゆっくりおきた。』 桶のゆっくりは、桶ごと跳ねながら洞窟の外へ飛び出して行ってしまった。 洞窟に影が写る。 誰かが来たようだ、2つ影がある。 『よいしょ・・うぅ!いたい・・・・』 さとりは、動こうとして全身に痛みを感じた。 再び寝かされていた、枯れ草のベットに横たわる。 『おいおい・・・無茶するなよ?いいからゆっくりしてけ。』 『あのけがでいきているなんて・・・・・ねたましいわね・・・』 2匹のゆっくりが洞窟に入ってきた。 1匹は金髪に角を生やし、片手に杯を持った胴付きのゆっくり。 2匹目は緑色の目が特徴的なゆっくりであった。 『こ・・・ここはどこなのでしょか?』 さとりは、まず自分の置かれた現在の状況が知りたかった。 胴付のゆっくりが答えてくれた。 『ここは海岸さ、あんたが前に倒したおりんの群れだよ。』 おりん! さとりは、その名に驚き起きようとして、また痛みで倒れる。 『だから無理するなって言ってるだろ?まだ怪我は治ってないんだぞ』 『まだそんなにうごけるとは・・・・ねたましいわね』 先程から緑の目のゆっくりは、妬んでばかりいる。 ゆっくりしていないゆっくりである。 『おりんのむれなのですか? さとりは・・・さとりはおりんを・・・『知ってるよ』・・え?』 『おりんを倒したのはあんただろ?』 『はい・・・・』 『気にするな、おりんはあんたを怨んじゃいないよ。 あぁ・・・こいつ・・・ぱるすぃーって言うんだが、 ぱるすぃーがさっきから妬んでいるのは、気にしないでくれ、これはこいつの性癖だ。』 緑色の目をしたゆっくりは、ぱるすぃーと言うらしい・・・ 『わたしはゆうぎって言うんだ、おりんの知り合いさ おりんが戦う前に言ってたんだよ・・・さとりって言うゆっくりと、 戦わないといけないってね・・・・・でもね・・・・死んでないよ。』 『え?』 さとりは思わず聞き返す。 『正確には、まだ死んでない、意識は無いがまだ生きてるよ。』 『いしきがないなんて、ねたましいわね。』 どうやら重症で生死を彷徨っているようである。 でも生きている。 『そうですか・・・・いきているんですね・・・よかった・・・ほんとうによかった・・・』 さとりはポロポロと涙を流して喜んだ。 ゆうぎは、さとりがどうやってここに来たかを話してくれた。 ぱるすぃーが海岸を歩いていると、発泡スチロールに乗ったゆっくりを発見したのだと言う。 そのゆっくりはおりんに聞いていた容姿と一致したので、 間違い無く「ゆっくりさとり」であろうと判断した。 後はこの洞窟に運び込んで、看病していたのだと言う。 あの時、偶然に波に漂っていた浮遊物に落ちたようである。 『でも・・・どうしてさとりをたすけてくれたのですか? おりんをころしかけたゆっくりですよ?』 『あぁ・・・まぁ・・・おりんが死んでたら助けなかっただろね、 でも、おりんは生きている。それにおりんはさとりに、負ける覚悟で戦いに行ったからね・・・・ おりんが生かそうとしたんだ・・・意志は尊重してやらないとね。』 『そんちょうだなんて・・・・ねたましいわね。』 ここがあの時の戦場近くであるのなら、あーくえんぜるさんとはかなり離れてしまった事になる。 さとりは痛みを堪えて動こうとした。 『い・・・いた・・・ぐ・・・』 全身に激痛が走る。 『むりするなーむりするなー』 桶のゆっくりが跳ねて騒ぐ、 『ほらほら・・・無茶するからだよ・・・あんたのとこの群れなら、 灯台の群れに向かっているって、場所は分かってるんだから無理するな。』 動けない事に焦りは感じたが諦めるしかない、さとりは治療に専念する事にした。 ゆっくりの治癒力なら、おそらく2日はかかる。 オレンジジュースでもあれば、すぐにでも完治出来るであろうに・・・ 『おりんに、あわせていただけますか?』 群れに追いつけないのであれば、せめて見舞いだけでもとゆうぎに頼む。 ゆうぎはさとりを抱えると、洞窟の奥へと運んで行った。 そこには箱の中で眠るおりんの姿があった。 『傷は塞がったんだけどね・・・・意識が戻らないんだよ・・・・』 『おりん・・・・』 さとりはおりんの言葉を思い出す。 どうしたら戦いを終わらせれるだろう? その答えをさとりは出せない、だがはっきりしている物はあった。 『さとりは・・・やっぱりみんなをまもりたいよ・・・・』 『そのために敵を殺す事になってもかい?』 ゆうぎはさとりに聞いた。 『わたしはゆっくりをころしたくはありません・・・・ でも・・・ころされるところもみたくありません。』 さとりにはまだ迷いがあった。 敵とは何だろう? しかしやらなければならない、 皆を守るのだ! バッサバッサバッサ その時、翼を羽ばたく音が洞窟に響く、 そして大きな翼が洞窟に差し込んでいた明かりを遮る。 逆光となり影で顔は見えなかったが、胴付きのゆっくりのようである。 『さとり・・・・探しましたよ・・・』 洞窟に声が響く、 『おまえさんは誰だい?』 『私はおくう、さとりの身体を預かる者です!』 ゆうぎの問いに答えるおくう、 しかし返答の意図は皆にはよく分からなかった。 おくうは洞窟の奥へ入って来た。 そしてさとりの前で立ち止まる。 『オレンジジュースです。飲んで下さい』 ペットボトルを取り出すと中身をさとりに飲ませた。 さとりから傷の痛みが和らいでいく、そしてみるみる傷が塞がる。 ゆっくりにとって最良の治療薬である。 おくうは残りのオレンジジュースを、おりんにかけてやる。 ジュースはおりんにグイグイと染込んでいく、するとおりんの身体が震えた。 『う・・・ん・・うにゃぁ~ん・・ゆっくりおきるよ・・』 おりんが目を覚ました。 『久しぶりですね、おりん・・・・・』 『にゃ?おくう?』 おくうはおりんと見知った仲であるようである。 『元気でしたか?おくうはおりんに逢いたかった・・・・ 死ぬ前に逢えて良かった・・・』 『おくう・・・もぉそんなにじかんなくなっちゃったの?』 『はい・・・ですから、さとりに返しに来ました。』 おくうはさとりの側に来て聞く 『さとりは、これからどうしたいですか?』 『・・・・・・・・・・わたしは・・・・・ わたしは・・・・みんなをまもりにいきたい!』 『そうですか・・・・ならばおくうがその想いに力を授けましょう。 想いだけでは届かない・・・・・力だけでも足らない・・・・・・ 両方があってこその正義です。』 『せいぎ?』 『はい。さとりなら力に溺れる事無く、その正義を貫けるでしょう。』 おくうは自分の手で顔を押さえる。 『おい!何をする気だいおくう!』 ゆうぎが、おくうの何やら不穏な行動を諌める。 おくうは構わず両手を高く上げていく、 ミシミシミシ 『なにをしているのおくう!やめてぇ!』 さとりの声にも止まらない、 おくうの身体が首から少しずつ裂けていく、 おりんは悲しそうな目でおくうを見つめていた。 『ぐ・・・ぐぅ・・・・』 苦しそうに声を上げながらも、更に両手に力がこもる。 ミシミシ・・・ピチチチ・・・・ブチ ついに首は胴体と離れてしまう。 『ゆうぎ!早くさとりをおくうの首の上へ!』 おくうは、首を高く掲げた状態でゆうぎに頼んだ。 『え?あ・・・あぁわかった!』 ゆうぎは訳も分からず従う。 さとりはおくうの首上に置かれた、 シュゥゥゥゥゥゥゥ その刹那、さとりとおくうの身体の間から煙が噴き出す。 そしてさとりの身体が光を放っていく、 光はおくうの手足であった身体も包みこみ、 その形を変えていった。 白に緑を彩った衣服は、青と桃色に染まっていく、 そしてさとりは自分の中に、 途方も無い知識と力が流れ込んでくるのを感じた。 『こ・・・・これは・・・・・』 自らの意思で動く手足に戸惑うさとり。 『それがさとりのほんとうのすがただよ。』 おくうの言語が、先程に比べて稚拙になっていた。 『おくうは、さとりのからだをあずかっていたんだよ。 いまのさとりにひつようなものだからかえすね。』 さとりはおくうを抱きしめる。 おくうは満足そうに笑った。 『おりんのそばに、おくうをつれていってね。』 おくうは、顔だけとなり通常のゆっくりらしくなってしまった。 さとりはそっとおりんの側に置いてあげる。 その直後、 クラ 足がふらつく 目が霞む 『・・・・あれ?』 バタ 『お・・・おい?さとり?おいどうしたってんだ?』 さとりは突然気を失った。 ゆうぎは何が起こったのかと困惑する。 『さとりは、いまからみんなとおはなしをするんだよ。』 『みんな?みんなって誰だい?』 『さとりのなかのみんなだよ。』 さとりの中とはどんな意味であろうか・・・・ 『よくわからないけど・・・・・ねたましいわね。』 気を失ったさとりを囲み、おくうの言葉に戸惑う面々であった。 つづく ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書けば書くほど終わりが遠くなっている気がします。 このようなSSにお付き合いいただいて、ありがとうございます。 まだ終われません・・・・・ 完結までは頑張りますのでよろしくお願いします。 デスラッチと平行で書いているもので、やや笑いに走りでしているかも・・・・・ 添削やってはいるのですが、後で気が付く事ばかりで・・・・・ 誤字・脱字があれば勘弁して下さい。 これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種 ふたば系ゆっくりいじめ 1156 ゆっくり種2 ふたば系ゆっくりいじめ 1160 まりさとおにいさん ふたば系ゆっくりいじめ 1169 ゆっくり種3 ふたば系ゆっくりいじめ 1174 まりさとまま ふたば系ゆっくりいじめ 1188 ゆっくり種4 ふたば系ゆっくりいじめ 1192 まりさとおちびちゃん トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 応援してるよ!ゆっくりがんばってね! -- 2010-05-16 10 36 34
https://w.atwiki.jp/suffix/pages/513.html
Wiki使い方 プラグイン メニュー メニュー2 @ウィキ ガイド @wiki 便利ツール @wiki Wiki機能テスト
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1060.html
オレ設定、というかダレ設定が含まれます。ご注意を 「………おおおぅぅぅぅん…」 「何だ!?」「畑の方だ!」 「むぎゅうううううう!!」 「もうじないがらゆるじでえええぇぇぇ」 「もう二度とくるんじゃねえぞ!!」 数匹のゆっくりが罵声を浴びせかけられながら畑から叩き出された。 全身泥まみれで這って逃げていく。 「奴ら当分来ないだろうな。」 「でもあの餡子脳だ。そのうちやられたことも忘れてやってきくるだろう。」 そう言いながら見下ろした先 そこには一匹のゆっくりがいる。 「おう!やったなめ-りん!!」 「よくやったぞ!!」 「!!!!」 男たちの言葉に高く跳ねることで答えたこのゆっくり その名はゆっくりめーりん その特徴は先天的に喋ることができないこと 代わりに高い知能をもっていること ゆっくりとしては皮が厚い丈夫な体をもつこと そんなゆっくりめーりんであるが「喋ることができない」ために ゆっくりの中ではいじめらることが多いという。 このめーりんも例外ではなく他のゆっくりにいじめられていた。 そこを助けたのがこの男たちである。 以来めーりんは恩返しをすべく人間の手伝いをするようになった。 特にめーりんは畑番を好んだ。 野菜につく虫を食べたり、果物を啄ばもうとする鳥 そして盗みに入るゆっくりを追い払う仕事である。 俗に「いいゆっくり」とも称されるゆっくりめーりんは 「何かを守る」本能の元にその仕事をこなした。 その最中にめーりんが出くわしたゆっくり達 それはかつて森の中でめーりんをいじめていたゆっくり達で会った。 「ゆゆ!めーりんだよ!!」 「あのいなかものまだいたのね。またいじめてあげるわ」 だが人間たちの中で畑番の任務をこなし自信をつけためーりんは かつてのめーりんの比ではなかった。 ゆっくりの悲鳴を聞いて駆け付けた人間たちの助けを借りながらも かつてのいじっめっこ達を撃退したのである。 「よーし今日は飲むぞ!!」 「はは、飲みすぎるなよ。」 めーりんの勝利を我が事のように喜ぶ男たち その日は遅くまで笑い声が絶えなかった。 次の日 朝焼けの中に人間とゆっくりがいた。 「もう行くんだなめーりん」 「がんばるんだぞ。おまえなら大丈夫だ。」 初めからわかっていたことである。 いじめっこか達を撃退した以上もうめーりんが森を恐れる理由はない。 それでもなお名残り惜しそうに振り返り、振り返りながら ゆっくりめーりんは森に消えていった。 「いいゆっくりだったな。」 「ああ、あんなゆっくりならずっとだって暮したいさ。」 森に入っためーりんは一気に加速する。 勢いよく跳ねて奥を目指す。 人間はめったに近寄らない森の奥深くに来たとき ゆっくりめーりんは木の根元にある穴に向かって 叫んだ。 「じゃおん!おまえたち!!でてくるお!!!」 「わかったわよ…」 そういって穴の中から出てきたのは二匹のゆっくり まりさとありす 両方共に昼間畑を襲撃し、撃退されたゆっくりの一団にいたゆっくりである。 「ほかのやつらはどうしだお!!」 「ぱちゅりーはあのあとしんじゃったんだぜ」 「ちぇんとみょんはけががひどいの。れいむがかんびょうしているわ」 「じゃおうぅん…まったくおまえたちはつかえないお!! きょうだってにんげんどもがくるのはもっとおそいはずだったお!! ほんとうならどさくさにまぎれてくだもののひとつもかっぱれてたお!! 「だってそれはめーりんが…」 「じゃおう!?」 昼の襲撃の際に人間を呼び寄せた「ゆっくりの悲鳴」 人間たちは襲撃側のものと考えたがそれは違う。 「しえすた」中の突然の襲撃に驚いためーりんの絶叫だったのである。 ゆっくりめーりんは喋れない、と思っている人間にわかるはずもないことではあるが。 ともかく人間を呼び寄せたのはめーりん自身である。 普段「しえすた」中はこのゆっくり達に見張りや虫取りをさせていた。 計画では起きているはずであったのだがつい普段の癖が出たのだ。 「じゃぅるさいお!おまえらがこのめーりんにさからうのはゆるされないんだお!! つかえないおまえらはくびだお!!もういらないお!!」 「!!!いくらなんでもひどいよ!!」 「あやま その時点で彼らの言葉はとめられた。 めーりんによってではない。茂みから投げかけられた網によってである。 「ゆゆ!!」 「なにこれ!!」 「よーし、うまくいったぞ。」 「いつもどおりの方法だ。当然さ。」 茂みから出てきたのは数人の人間達 「いつもいつもありがとうございますねぇ。めーりんさん。」 「どうってことないお!!きもんげにもよろしくたのむお!!」 「えーっとありすにまりさに…穴のなかにれいむとちぇんとみょんでしたっけ? みんな成体ですからけっこうな額になりそうですよ。」 彼らは人里の大商人きもんげの配下のゆっくりハンター達 本来ならばすべてのゆっくりに恐れられているはずの男達である。 にも関わらずなぜめーりんは平然としているのか? それはゆっくりめーりんの生態に理由がある。 人はゆっくりめーりんを「弱いゆっくり」と考えている。 体は強いがおとなしすぎる、だからいじめられる、と。 だがそれは重大な誤解なのだ。 ゆっくりめーりんは丈夫な肉体と高い知能を持つ。 そのようなゆっくりがいじめられるはずがない。 なにより…これは人間にも知られていないことであるが ゆっくりめーりんは純然たる「捕食種」なのだ。 たいていの捕食種はゆっくりのなかでも低知能であったりする。 だがゆっくりめーりんは違う。 ゆっくりの中でも高等な部類に属する知能を持っている。 自らの力を自覚しためーりんを押しとどめるものはなにもない。 ゆっくりめーりんはある意味もっとも暴力的手段を好むゆっくりなのだ。 純粋な捕食行動以外にも示威やめーりん同士の諍いの解決手段として ゆっくりめーりんは暴力的手段を取る。 そしてそれは他種に対しても変わらない。 幼いころから一族と共に他種からの略奪を行い鍛えられるめーりん達は 低知能なれみりゃ種、社会性のないゆゆこ種を押さえゆっくりの覇者とも言える存在となる。 他のゆっくりが様々な種と交わるのに対し ゆっくりめーりんはゆっくりめーりんとのみ交わる。 純血主義とも言える婚姻統制が敷かれる理由は 全てはゆっくりの覇者たるゆっくりめーりんの結束を守るため。 一日の大半を寝て過ごすゆっくりっぷりにも関わらず覇者となったのは その知能ゆえではない。その結束ゆえ、「何かを守る」という本能が めーりん種を守れと命ずるゆえである。 結束によって他のゆっくりから種を守る事に成功したゆっくりめーりんが 人間の脅威を知った時、種を守るためにとった行動 それは他のゆっくりを犠牲にすることであった。 ゆっくりめーりん達が 「ゆっくりをゆっくりさせない」ことを好む奇矯なゆっくり、きめぇ丸の仲介によって 人里の商人きもんげと接触したのはゆっくり加工所がいまだ軌道に乗る以前の事 ゆっくりの有用性に着目し、ゆっくり加工所へ多額の出資をしていたきもんげは ゆっくりの安定供給と引き換えに種の保護を求めためーりん達の提案に飛びついた。 その後きもんげの元に届けられたゆっくり達は 『きもんげ配下のゆっくりハンターの獲物』として加工所に納入された。 めーりん種との密約を加工所に内密にしたのは利益の独占と発言権の増大のためである。 当時ゆっくりの商品化には成功していた加工所であったがゆっくりの養殖にはいまだ成功しておらず 材料となるゆっくりはすべて捕獲する必要が有った。 その状況下で大量のゆっくりを安定して納入したことは きもんげの発言力を高め、きもんげは実質的な経営者の1人となった。 その後の養殖の成功によって商品に占める天然物の割合こそ減ったものの 天然には一定の価値が認められている。 きもんげとゆっくりめーりんの密約は続いているのだ。 「やめて!やめてえええぇぇぇ!!」 「せめてどうくつのこどもたちにあわせてね!!」 「うるさいお!!きさまらはおとなしくまんじゅうになるお!!」 網にとらわれながらも 籠に放り込まれまいとふんばるゆっくり達を踏みつけ蹴落とす。 めーりんの一撃によってゆっくり達は次々に籠に落ちていった。 こうしてゆっくり達は捕獲され加工所に送られた。 ゆっくりハンター達を見送っためーりんはその場を離れ森のさらに奥へと進んでゆく。 目的地はありすたちが言っていた「どうくつ」である。 木々に囲まれたそこは実際は洞窟ではない。 正しくは廃坑である。 広い空間が存在するそこはめーりん種の拠点の一つである。 幻想郷中に散らばるゆっくりめーりんの拠点は種族間の連絡所であると同時に もう一つの顔を持つ。 「じゃおん!!おかえりだお!!ゆっくりしていくお!!」 「じゃおん!!ただいまだお!!まったくつかれたお!!」 帰還しためーりんが仲間達と戯れるそこは 当然のごとく「しえすた」(あるいは計画的休息)をとる 門番めーりん達に守られた廃坑の入り口からすぐの小空間。 そこはかつての鉱夫達の休憩所であり そのさらに奥にはいくつもの横穴が開けられた坑道が続く。 「ゆっくりちていってね!!」 「ゆっくりちているよ!!」 「ゆっゆっゆ!!」「ゆ~!」 「れいむのうえからどいてね!!」 「まりさのゆっくりプレイスはうごかないでほしいんだぜ!!」 横穴にはすべてに鉄格子がはめ込まれ 内部はゆっくりの牢獄となっていた。 入れられているゆっくりの殆どは赤子か子供であり 大人はごく少数 先ほどのゆっくり達の子供たちもこの中のどこかにいるだろう。 このゆっくり達はすべて人質として赤子のうちに親から奪われたゆっくりである。 種としての繋がりは薄くとも家族の関係は濃い。 この牢獄の存在が少数のめーりんが多数のゆっくりを従える鎖となる。 牢の入り口に嵌められた鉄格子は人の手によって作られたものであり めーりん種と人間の繋がりが見て取れる。 「おまえたち!!えさのじかんだお!!」 めーりん達の声と共に穴の中に大量の菓子類が放り込まれる。 内部のゆっくりたちが貪るそれはきもんげの下にある食料品店、菓子店から買い上げられた処分品 本来なら廃棄処分になるそれを買い上げる事を店主たちは不思議がったが まさかこのように使われているとは夢にも思わないだろう。 「ゆ!!ごはんだよ!!」 「めーりんありがとう!!」「ありがとうね!!」 「む~しゃ!!む~しゃ!!しあわせ~!!」 「うめぇ!!めっちゃうめぇ!!」 赤子の頃よりこの牢獄で育ったゆっくり達は この異様な環境に毛ほどの疑いも抱いていない。 毎日食事をくれるめーりん達を無邪気に信じている。 「えーと、そこのおまえたち!!でるお!!」 「ありすのこと!?」「ついにすだちがきたのね!!」「とかいにいくんだね!!」 牢から出されたのは十匹程のありす 彼らの中ではここから出る事は巣立って都会に行くという事になっているらしい。 「とかいにいったらおめかししようね!!」「しょっぴんぐをしてえすてにいって」 「すてきなまりさとであうのよ!!」 前後を看守役のめーりんに挟まれてありす達は楽しげだ。 やがて彼らが来た事がない場所へとたどり着く。 「ゆゆ!!めーりんがいっぱい!!」 めーりん達が常駐する小空間、そこにはこの拠点に詰める二十数匹のめーりんが集っている。 「なんなの!!なにがはじまるの!!」 「ゆ!とかいはのありすはわかるよ!!」 一匹のありすが進み出て叫ぶ 「ありすたちのふぁっしょんしょーね!!」 その叫びにほかのありす達がざわめく。 「ゆゆゆ!!ほんと!?」「やだまだおめかししてないよ!!」 「あー…ちょっとちがうけどだいたいあってるお」 めーりん達はありす達を取り囲み 一斉に跳ねた。 「「「「ゆ?!」」」」 なにが起きたか認識する事はできなかっただろう。 ゆっくりめーりんの猛烈な体当たりが一撃でありす達の命を奪ったのだから。 ありす達はまるで一枚のカスタードパイの如くくっ付きあい混ざり合っていた。 あふれ出したカスタードクリームをじゅるじゅると吸い、めーりん達は空腹を満たした。 牢獄の中のゆっくりはその大半が加工所への納入品となるかめーりん達の餌となる。 そうならなかったごく一部のゆっくりも親元に帰れるわけではない。 かれらもまためーりん種の犠牲となる運命である。 ある日、一匹のめーりんが廃坑からあるゆっくりを連れ出した。 「じゃ、おまえたちはきょうからじぶんたちのすでくらすお!!」 めーりんにそう告げられたのは まだ若いれいむとまりさの夫婦に 何匹かの子ども達 「ゆ!れいむたちはすだちをするんだね」 「ついにいっこくいちじょうのあるじなんだぜ」 「おかーさん、やったね!!」 「みんあでゆっくりちようね!!」 彼らは今まで巣立ちを拒んでいたわけではない。 幼い頃から育ててくれためーりんの「おまえたちはまだはやいお!!」という言葉に従ったのみ 子どもを作ったのも「いざというときはかずはおおいほうがいいお!!」とのめーりんの言葉による。 「じゃ、ついてくるお!!」 そういってめーりんは一家を廃坑の外へと連れ出した。 そしてそのまま森の外へと進んでいく。 森を抜けるとそこにあるのは人間達の土地、人里 ずっと廃坑で育った一家には見た事が無いものだった。 「ゆゆ!おっきなものがいっぱいだよ!!」 「きょうからおまえたちもあれにすむんだお!!」 「ちょーなの!!」「ゆっくりできそうだね!!」 人里の外縁部を進んだ一行は一軒の家で立ち止まった。 それなりの大きさの家であり住人の暮らしぶりも悪くなさそうである。 「きょうからここがおまえたちのすだお!!」 「おっきないえだよ!!」 「いいいえなんだぜ!!」 「じゃ、はいるお」 そういってめーりんは近くに落ちていた石を咥えると 顔面から雨戸に体当たりする。 「ゆゆ!!めーりん!!」 「だいじょうぶなのかだぜ!!」 「これくらいどうってことないお!!」 石を咥えて木の板をぶち破る。 分厚い皮を持つゆっくりめーりんのみにできる芸当である。 少々の切り傷はどうということもないのだ。 中に入ったゆっくり達は家の中をきゃいきゃいと騒ぎながら駆け回る。 「ゆ!ここにおいしそうな食べ物があるよ!!」 「きれいなお花があるよ!!」 「このしきものはゆっくりできそうだぜ!!」 「じゃーおまえたち。ちょっとあつまるお」 めーりんの言葉に集まるゆっくり達 卓袱台の上にのっためーりんはゆっくり一家にこう言った。 「じゃ!ここをもっとゆっくりできるようにするお!!」 それからは一家の共同作業 めーりんの指示に従い、鉢植えをひっくり返して土を撒き 仏壇を倒して中の物を放り出し、中に枯れ草や落ち葉を運び込む。 まりさが気に入った敷物には戸棚の中にあった蜂蜜を塗りたくり 戸棚の中の食器類を叩き割ったり床の間のけ軸に絵を描く作業を 子ども達は嬉々としてこなした。 見つけた食料品にも迷わずに手をつける。 野生のゆっくりならば見た事がない既成品や菓子類等は避け、野菜類を選ぶだろう。 だがこのゆっくりたちは廃坑の中で人と同じものを餌として与えられていた。 なんであるかはすぐわかる。 「じゃ、これでゆっくりできるようになったお」 「ゆっくりできるね!!」 「あとすこししたらおにいさんというにんげんがくるお えさはそいつにもってこさせるお!!」 これまで一家は人間を見た事がない。 めーりん達の話でゆっくりの言う事はなんでも聞く ゆっくりの命令に従うのが大好き、と聞いたくらいだ。 今まで餌はめーりんが持ってきてくれた。 これからは人間が持ってくるのだろう。 「わかったよめーりん!!」 「これからはここでゆっくりするんだぜ!!」 「じゃ、げんきでくらすお!!ゆっくりするんだお!!」 めーりんが立ち去ってからしばらくした後 帰宅したこの家の主人が見たのはゆっくりによって荒らされた我が家 部屋中に土がばら撒かれ仏壇は引き倒されている。 小さなゆっくりが乗って遊んでいるのはどう見ても位牌であり 亡父が遺した掛け軸は煤で汚され、一緒に酒を酌み交わした杯は粉々に砕けかれていた。 ゆっくり達は彼を見るなりこう言った。 「おにいさん!!ここはれいむたちのおうちだよ!!」 「はやくたべものをもってくるんだぜ!!」 「どりゃやき!!」「きんちゅば!!」「だいふゅく!!」 その日の夕刻 ゆっくり加工所にゆっくりであった塊を持ち込む主人の姿があった。 ゆっくりたちに畑荒らし、家荒らしをさせるのもめーりん種を守る策の一つだった。 他のゆっくりが暴れるほど「いいゆっくり」たるゆっくりめーりんの評判は良くなる。 本来ゆっくりの生息域は人間のそれとはほとんど重ならない。 大抵のゆっくりは人間の存在すら知らぬままにその一生を終える。 ゆっくりが急速に増加した頃、一部のゆっくりが人里に接した事もある。 だがそれも「にんげんはこわい」との情報がゆっくり社会にもたらされると共に引いていった。 現在の被害の殆どはゆっくりめーりん達の工作によるものであるを 人里の人々が知る由もない。 「ゆっくりの被害」に喜ぶのはめーりん達のみではない。 きもんげも、である。 「ゆっくりの被害」を喧伝しゆっくりは害獣であるというイメージを 人々に植え付ける、ことでゆっくりへの抵抗感を減らす事が出来る。 人語を解するゆっくりを食用にする事に抵抗感を覚える人間は少なくないのだ。 きもんげはめーりん種の保護という約定を忠実に履行した。 かつて部下が見つけた新種のゆっくりとしてゆっくりめーりんを持ち込み 「こいつはほかのゆっくりにいじめれとった気の毒なゆっくりや こいつくらいは何もせんといてやろうと思うんや。」 と言ったのは他の誰でもないきもんげである。 その後も商品開発部門からはゆっくりめーりんを使用した新製品が何度か提案されている。 辛味のある餡を利用した調味料や分厚い皮を加工しての効率的な饅頭生産法などだ。 とくに後者は餡子は作れても皮は作れぬゆっくりの弱点を補う案として注目されたが 全てきもんげによって潰されている。 職員の間では「あのきもんげさんにも情けの概念があるのか」などと噂されているが その実は利益の為なのだ。 加工所以外にも 幻想郷に存在するその他いくつかの研究機関に対しても きもんげが『資金援助』を行いゆっくりめーりんの真実が漏れる事を防いでいる。 きもんげはその他にも様々な策を講じていた。 とある野原の真ん中で一匹のゆっくりめーりんが「しえすた」を行なっている。 「ZZzzz…ZZZzzz…」 そこにやってきた人間の子供たち 人懐っこい事で知られるゆっくりめーりんを見つけて声を掛けた。 「めーりん!一緒に遊ぼう!!」 「じゃおん!?」 声を掛けられためーりんはバネ仕掛けのおもちゃのように跳ね起きる。 そして 「じゃお!めーりんはぎょうむちゅうだお!!おきゅーりょーよこすお!!」 寝ぼけているのだろうか。 ぴょんぴょんと跳ねて子供たちにまとわりつく。 「めーりんが喋った!!」 ぎょっとしたように固まる子供たち 「じゃお!ぷろれたりあーとにちんぎんをよこすお!!このぶるじょあのいぬめ!!」 「こいつ可笑しいぞ」 「めーりんは喋らないよな?」 「あ、こいつみすずなんじゃないか?」 「きっとそーだよみすずだよ!!」 子供たちが言う「みすず」とはゆっくりめーりんに偽装するという「ゆっくりみすず」の事である。 加工所出版部門によって刊行される「ゆっくり図鑑」によれば その主な特徴は「よく喋る」「ゆっくりめーりんを騙る」「他のゆっくりに襲い掛かる」こと。 捕食種であるとも書かれている。 このゆっくり、つまるところはゆっくりめーりんである。 種族間の結束が強いゆっくりめーりんにも時折はぐれはいる。 そのはぐれによって、あるいはなんらかのアクシデントによって 「喋る事が出来ない」「心やさしい」「他のゆっくりにいじめられる」 ゆっくりめーりんのイメージが壊される事を防ぐための処置だ。 「じゃ!みすずじゃないお!めーりんだお!!」 「うわ、でたよめーりん騙り」 「喋る時点でバレバレだろ。」 ゆっくりめーりんはいいゆっくり なればそれを騙るのはわるいゆっくり 「ゆっくりってのは恥ってのを知らないのかな。」 「知ってればこんな事しないだろ。」 「害獣は駆除しないとな。」 めーりんを取り囲んだ子供たちは鞠を蹴る様にめーりんを蹴り上げ始めた。 「!!!やめ 「それ!」じゃぉ!」 「よっと!」じゃぅ!」 「はっ!」じゃ…ぉぉぅ」 ぽんぽんと蹴り回されるゆっくりめーりん いくら分厚い皮をを持っていても蹴り上げ続けられれば身が持たない。 徐々に削れ中身のピザまんが露出し始めた頃 ゆっくりめーりんに一匹のゆっくりが飛び込んできた。 それは同族のゆっくりめーりん まったくの初対面であるがこの状況で同族は救いの神に見える。 「じゃおぅ!めぃりぃん!めぃりぃん!たすけふめぃり…」 同族への必死の懇願 守る事を好むその身体で今こそ自分を守ってくれという願い 吐き出される息に混ぜられたサイン それが叶うことは無かった。 蹴り殺される同族を目にしながら ゆっくりめーりんは微動だにしなかった。 「じゃおおぅぅぅ…」 限界を迎えたのだろう。 茶色い中身をぼろぼろと落としながら ゆっくりめーりんは動かなくなった。 「あー、死んじゃったじゃ。」 「行こうぜ」 「お、めーりんだ」 「見ろよめーりん。みすずをやっつけたんだ。」 子供たちとともに歩むゆっくりめーりんの顔には一片の翳りもなかった。 なぜなら今蹴り殺されたのは「ゆっくりみすず」だから。 守る事を知るめーりんは全力を持って無視という防衛行動をとった。 守るべきはゆっくりめーりんという種であるからである。 なお加工所出版部発行「ゆっくり図鑑」であるが 全種総天然色イラスト入り、ポケットサイズの図鑑には 様々なゆっくりの生態が書かれている。 人々が噂する 「れいむ種は強いものに媚びる」「まりさ種はすぐ裏切る」「ありす種は性欲の権化」などの 話の大本は大抵この図鑑である。 他のゆっくりのイメージを下げる効果を期しての記述だ。 この図鑑の信憑性は上の下といったところ。 各所に織り込まれた「意図」はこの図鑑の学術的価値と引き換えに 大いなる利益を加工所にもたらしている。 加工所出版部門は「ゆっくり虐待専門誌」も刊行している。 人里にゆっくり虐待ブームを仕掛ける策は見事に成功している。 子供を中心に据えた計画であったが成人や妖怪の中にも愛好者が増えているとか。 虐待グッズの売り上げも向上し、金が金を産む理想的な状況に近づきつつある。 このままめーりん以外のゆっくりを食品、娯楽品以上に見る人間がいなくなってくれれば、というのが 現在のきもんげの願いだ。 自分達以外の全てを犠牲にし繁栄する最強の弱者ゆっくりめーりん 全ての犠牲を吸い取り膨れ上がるきもんげ 両者の関係はこれからも続くだろう。 その関係に終わりが来るのか否か、それは誰にもわからない。 このSSに感想を付ける